受験者数と合格率

FP3級の受験者数と合格率(全体)

FP3級の学科試験・実技試験の「受験者数」や「合格率」などの受験データをまとめました。データ集計期間は、2007年度から2025年度までの19年度分です。

FP3級全体の受験者数データ

FP3級の学科試験は2023年度で従来のペーパー試験を終了し、2024年度(2024年4月)からCBT(Computer Based Testing)方式へ完全移行しました。

学科試験の出題範囲や「6割以上の得点で合格」という基準は、FP協会・金財ともに全く同じで従来から変更はありません。希望の日時やテストセンターを自由に選べるようになったことで、受験の利便性が飛躍的に向上しています。

実技試験についても2024年度からCBT試験が導入されました。共通問題である学科試験とは異なり、実技試験は受験する機関の科目によって出題内容が異なります。いずれの科目も、学科試験で学んだ知識を実際のライフプランニングや計算にどう応用するかを問う、実践的な内容となっています。

学科試験の年度別受験者数

2011年の1月試験から、金財だけでなくFP協会でもFP3級を受験できるようになりました。

2011年度のFP協会と金財の受験者数の比率は「1:5.53」とかなり開きがありましたが、受験者のFP協会へのシフトが進み、2021年度にはついに比率が逆転して「金財<協会」という状況になりました。ちなみに、2025年度のFP協会・金財の受験者数の比率は「1:0.49」となっており、両者の差は年々広がっています。

また、学科試験の受験者数は、社会情勢を大きく反映して推移しています。2021年度(コロナ禍)には、外出が規制されてやることがなくなった人々が「この機会にお金の勉強でもしてみるか」と考えて学習を始めるケースが相次ぎ、受験者数が急増しました。

しかし、社会活動の正常化に伴ってこの特需も一巡し、2024年度以降は2020年以前の平時レベルの規模に戻っています。CBT化によって「学習のペースに合わせていつでも受験できる」環境が整ったため、今後は時期に左右されず、年間を通じて安定した受験者数で推移していくと見込まれます。

実技試験の年度別受験者数

グラフの色
  • FP協会:資産設計提案業務
  • 金財1:個人資産相談業務
  • 金財2:保険顧客資産相談業務

実技試験の受験者数も、学科試験と同様のカーブを描いています。2021年度のコロナ禍においては「外出できず時間があるから」といった理由で受験者が一時的に急増しましたが、現在はその波も落ち着き、2024年度以降は2020年以前と同様の本来の安定した規模に回帰しました。

CBT試験への移行によって「(各受験生が)勉強の進捗状況に合わせて受験日を決める」という柔軟な対応が可能になり、無理なく計画的に資格取得を目指す層が定着しています。

なお、2011年度のFP協会・金財1・金財2の受験者数の比率は「1:3.44:3.19」と、FP協会と金財の2つの科目との間には3倍以上の開きがありました。しかし、受験生が金財からFP協会に流出し続けた結果、2016年度にはFP協会が頭ひとつ抜ける形になり、2017年度以降はさらにその差を広げています。

ちなみに、2025年度のFP協会・金財1・金財2の受験者数の比率は「1:0.14:0.33」と、FP協会の「資産設計提案業務」に人気が集中していることがわかります。

FP3級全体の合格率データ

学科試験の合格率

FP協会と金財のどちらで受験しても全く同じ問題が出題されますが、両者の合格率には結構な差があります。

合格率に差が出る理由
  • FP協会は将来を見越して自発的に受験する個人の申し込みが多い。学習意欲の高い受験生が多い(=母集団のレベルが高い)ため、学科試験の合格率は相対的に高くなる。
  • 金財は団体の申し込みが多く、会社や学校の都合などで半強制的に受験させられる方が少なくない。学習意欲が低い受験生・準備不足の受験生が相当数混じっているため、学科試験の合格率は相対的に低くなる。

直近10回分のデータを集計しますと…FP協会の平均合格率が84.01%なのに対して、金財の平均合格率は48.56%と約35ポイントの差があります。

学科試験の合格率
試験日 FP協会
(%)
金財
(%)
両者の差
(%)
2025年度下期 86.60 53.97 32.63
2025年度上期 86.31 48.21 38.10
2024年度下期 85.44 49.61 35.83
2024年度上期 86.21 47.63 38.58
2024年1月 83.14 46.40 36.74
2023年9月 74.78 37.20 37.58
2023年5月 88.25 54.14 34.11
2023年1月 85.25 56.01 29.24
2022年9月 80.78 43.42 37.36
2022年5月 83.37 49.04 34.33
平均 84.01 48.56 35.45

実技試験の合格率

グラフの色
  • FP協会:資産設計提案業務
  • 金財1:個人資産相談業務
  • 金財2:保険顧客資産相談業務

実技試験の出題内容は科目によって異なりますが、学科試験と同様に「FP協会>金財」という合格率になっています。

どちらかというとFP協会のほうが素直で解きやすい問題が多く、また、過去に出題された内容が何度も繰り返し出題される傾向があるため、母集団のレベルの差も相まって相対的に高い合格率になっていると考えられます。

直近10回分のデータを集計しますと…FP協会の平均合格率が85.58%なのに対して、金財1・2の平均合格率は55.20%と約30ポイントの差があります。

実技試験の合格率
試験日 FP協会
(%)
金財
(%)
両者の差
(%)
2025年度下期 84.88 56.76 28.12
2025年度上期 85.38 54.57 30.81
2024年度下期 85.57 55.88 29.69
2024年度上期 85.78 56.93 28.85
2024年1月 86.56 50.23 36.33
2023年9月 77.67 58.80 18.87
2023年5月 86.83 60.25 26.58
2023年1月 88.34 53.82 34.52
2022年9月 84.44 50.77 33.67
2022年5月 90.33 53.95 36.38
平均 85.58 55.20 30.38

FP協会と金財のどちらを受験すべき?

FP3級はFP協会・金財のどちらで合格しても「3級FP技能検定 合格」です。合格の価値に差はありません。

ただ、上述のとおりFP協会の実技試験のほうが解きやすい&易しい問題が出題される可能性が高いため、特にこだわりがなければFP協会で受験することをおすすめします。

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