FP3級の試験制度に関するQ&A(21)
実務経験や事前の資格などは一切不要で、年齢、学歴、国籍を問わず誰でも受験可能です。
FP3級の受験資格は「FP業務に従事している者または従事しようとしている者」と定められています。一見すると実務経験が必要なように感じられるかもしれませんが、この「従事しようとしている者」には、これからFPに関する知識を身につけたいと考えている方も含まれます。そのため、誰でも受験することができます。
FP3級は、金融・税金・保険・不動産・資産運用・相続など、生活に直結する幅広い知識を効率よく学ぶことができる入門資格です。市販テキストの内容も初学者向けに作られているので、誰でも安心して学習を始めることができます。
FP3級の学科試験・実技試験の受験料の総額は8,000円(非課税)です。
実施機関(金財・FP協会)のどちらを選んでも受験料は同額です。また、学科試験と実技試験のどちらか片方のみに合格している場合(一部合格)は、もう片方の試験だけを単独で受験することも可能です。
- 学科試験(※金財・FP協会共通):4,000円
- 実技試験(※金財・FP協会共通):4,000円
- 合計:学科4,000円+実技4,000円=8,000円
なお、FP3級は2024年4月にCBT方式(パソコンでの受験)に移行したため、上記の受験料に加えて別途事務手数料がかかる場合があります。
FP3級試験は、2024年4月よりCBT(Computer Based Testing)方式へ移行したため、特定の試験日はなく、年間を通していつでも受験できます。
2023年度以前の筆記試験は、1年に3回、決められた日時に実施されていましたが、現在は自身の都合に合わせた日時や会場を選択し、全国各地のテストセンターにてパソコンで受験する形式に変更されています。テストセンターの空き状況次第で土日・祝日や夜間の時間帯でも受験できるため、学業や仕事とのスケジュール調整が容易になりました。また、学科試験と実技試験を同日に受けることも、別々の日に分けて受けることも可能です。
なお、万が一不合格や欠席となった場合、再受験することが可能です。ただし、受験した月の翌月中旬にある合格発表日の翌日以降にならないと次の予約および受験ができないため、次回の受験まで実質的に1か月前後の待機期間が発生します。短期間のうちに無条件で何度も繰り返し受験できるわけではないので、再挑戦する場合は、この仕組みを考慮して学習計画を立てる必要があります。
FP3級の受験者数(受験申込者数・受験申請者数)は年度によって多少前後しますが、おおよそ以下のとおりです。学科試験・実技試験ともにFP協会の受験者数のほうが多いです。
- FP協会:約8万人~10万人
- 金財:約4万人~5万人
- FP協会:約8万人~10万人
- 金財(個人):約1万人
- 金財(保険):約3万人
FP3級の平均合格率(CBT方式)も、受験者数と同様に年度によって多少前後しますが、おおよそ以下のとおりです。学科試験・実技試験ともにFP協会の平均合格率のほうが高く、約30ポイントの差が生じています。
- FP協会:約80%~90%
- 金財:約50%
- FP協会:約80%~90%
- 金財(個人):約60%~70%
- 金財(保険):約50%
【合格率に大きな差が生じる理由は?】
学科試験に関しては、どちらの団体で申し込んでも共通の問題プールからランダムに出題され、難易度や合格基準、出題範囲も統一されています。それにもかかわらず差が出るのは、両団体の受験者が持つ背景や学習に対するモチベーションの違いと考えられます。
FP協会は自分の意思&自腹で申し込む「自発的な個人受験者」が多いため学習に対するモチベーションが高く、結果として高い合格率(約80%~90%)を維持しています。一方、金財は金融機関や保険会社などの企業による団体申し込みが多く、会社の業務命令で半強制的に受験させられる「学習に対するモチベーションが低い人」や「準備不足のまま試験に臨む人」が一定数含まれるため、合格率は約50%に留まっています。
また、実技試験に関しても出題傾向や設問の構造の違いが影響していると考えられます。
FP協会の実技試験は、全6分野から満遍なく基礎的な内容が出題されるため対策が比較的容易です。これに対して金財の実技試験は、同じ三肢択一形式ではあるものの、大問ごとに特定の事例(家族構成や資産状況など)が提示され、それを読み解きながら複数の設問に回答していく流れになります。個人資産や保険顧客といった特定の分野を深く掘り下げる問題が多く、計算のステップも複雑になりがちなため、単純な用語の丸暗記だけでは正しい選択肢を選びにくいという難しさがあります。
学科試験はどちらの団体で申し込んでも出題範囲や難易度に変わりはありませんが、実技試験は選択する科目によって内容が異なります。
まず、学科試験については、CBT形式のため受験者ごとに異なる問題がランダムに抽出されて出題されますが、使用されている問題プールや出題される6分野、問題数、合格基準等はどちらの団体を選んでも同じです。
一方、実技試験については、FP協会が「資産設計提案業務」の1種類のみであるのに対し、金財は「個人資産相談業務」または「保険顧客資産相談業務」の2種類からどちらかを選択する仕組みになっています。
いずれの実技試験もパソコン画面上で選択肢をクリックして回答する形式ですが、FP協会は全分野から幅広く基礎的な内容が出題されるのに対し、金財は特定の事例を読み解きながらその分野を深く掘り下げる問題が出題される、という出題傾向の違いがあります。
会社の指定や特定のこだわりがない限り、平均合格率が高いFP協会で受験することをおすすめします。
FP協会の実技試験は全6分野から満遍なく基礎的な問題が出題されるため対策がしやすく。結果として合格しやすい傾向にあるからです。これに対して、金財の実技試験は特定の分野を深く掘り下げる事例問題が多く、計算のステップも複雑になりがちなため、FP協会の実技試験と比べると難しく感じる方が少なくありません。
どちらの団体で合格しても「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」という全く同じ国家資格を取得できます。資格の効力に差はないため、初学者や確実に一発合格を目指したい人にはFP協会をおすすめします。
FP試験における「法令基準日」とは、試験問題の作成や採点のベースとなる法律や税制の基準日(何年何月何日時点で施行されている法律に基づいているか)を定めた日のことです。
この法令基準日は受験するタイミングによって異なり、毎年6月を境に最新の法令に切り替わります。原則として当年6月から翌年5月の期間に受験する場合の法令基準日は、その年の4月1日になります。
例えば、2026年6月1日から2027年5月31日までの期間にFP3級のCBT試験を受ける場合は、2026年4月1日時点で実際に施行されている法律や税制に基づいて問題が出題されます。
CBTの試験問題プールは毎年6月1日に新年度版へと総入れ替えされるため、2027年5月に受験するか(※法令基準日は2026年4月1日)、2027年6月に受験するか(※法令基準日は2027年4月1日)で、試験問題の作成や採点のベースとなる法律の基準が1年分変わる仕組みです。
そのため、教材を購入するさいは自分が受験する月がどちらの法令基準日の期間に該当するかを必ず確認し、受験する年度に対応したテキストを選ぶ必要があります。
FP3級はCBT形式(パソコンでの受験する形式)が導入されており、試験問題はテストセンターの画面上にのみ表示されるため、試験終了後に試験問題を持ち帰ることはできません。
また、問題用紙が配られないだけでなく、試験中に計算用として配られるメモ用紙についても、試験終了時に必ず回収されます。そのため、自分がどの問題でどの選択肢を選んだかをメモして持ち帰ることも不可能です。
こうした理由から、従来の筆記試験のように「問題を持ち帰って自己採点をする」ことができなくなっています。ただし、CBT試験では試験終了ボタンを押した直後にその場でパソコン画面に得点が表示され、合否の見込みがすぐに分かる仕組みになっています(※正式な合否は、受験した月の翌月中旬に発表されます)。
学科試験・実技試験のどちらも「6割以上の正答」が合格ラインになりますが、満点の設定が異なるため、合格に必要な点数には違いがあります。
具体的には、学科試験は(FP協会・金財ともに)60点満点中36点以上で合格となります。一方の実技試験は、FP協会が100点満点中60点以上、金財が50点満点中30点以上と、実施団体によって満点の設定が異なりますが、必要となる得点率はいずれも一律で6割以上です。
FP3級は他の受験生との競争ではなく、この基準点さえクリアすれば全員が合格できる絶対評価の試験です。
なお、CBT形式は試験終了ボタンを押した直後にパソコン画面に得点が表示されるため、合格・不合格をその場で確認することができます。
「実技」という言葉から、ロールプレイングや面接形式の質疑応答を想像されるかもしれませんが、学科試験と同様に、テストセンターのパソコン画面上で選択肢をクリックして解答するCBT方式(三肢択一方式)の試験です。
具体的には、身近な事例や各種データをもとにした具体的な計算問題や知識問題が出題されますが、実施団体によって問題の構成や傾向が大きく異なります。
まず、FP協会の実技試験(資産設計提案業務)は、1問ごとにテーマが変わる独立した形式で、全20問が出題されます。ライフプランにおけるキャッシュフロー表の空欄補充やバランスシートの作成、各種係数を使った必要資金の計算、株価指標(PER・PBR)や投資信託・債券利回りの計算、さらには医療費控除や各種保険の給付金、相続税の基礎控除の算出にいたるまで、FPの全6分野から基礎的な内容が満遍なく出題されるのが特徴です。
一方、金財の実技試験は、大きめの設例(事例)が5つ提示され、それぞれの事例を読み解きながら関連する3つの設問に連続して答えていく形式で、合計15問(5題×3問)の構成になります。
内容は選択する科目によって大きく異なり、個人資産相談業務では不動産の建ぺい率・容積率や相続税の仕組みなどが問われ、保険顧客資産相談業務では個人の遺族年金や生命保険の見直し、法人の生命保険の経理処理など、保険やライフプランを軸とする実務的な計算・知識問題が出題されます。
特に会社からの指定や個人的な目的がなければ、FP協会の「資産設計提案業務」を選択するのがおすすめです。主な理由は以下の3点です。
- 学科試験の学習成果をそのまま活かせる:FP協会の「資産設計提案業務」は、ライフプランから相続まで全6分野から満遍なく出題されます。学科試験の勉強がそのまま実技試験の対策になるため、効率よく学習を進められます。
- 1問独立型の問題構成で解きやすい:1問ごとにテーマが変わる独立した形式(全20問)のため、ひとつの問題でつまづいても他の設問に影響しにくく、着実に得点を積み重ねることができます。
- 平均合格率が高い:金財と比べて合格率が高く推移しており、初学者でも対策が立てやすいです。
一方、金財の実技試験(5つの設例に基づく全15問形式)は、特定分野の専門性を深く問う傾向があります。そのため、以下のような明確な目的がある場合は金財の科目を選ぶのも有効です。
- 保険顧客資産相談業務:学習時点ですでに保険業界にお勤めの方や、保険に関する知識(生命保険の解説・法人の経理処理など)を重点的に学びたい場合
- 個人資産相談業務:学習時点ですでに銀行・証券などの金融機関にお勤めの方や、個人資産に関する知識(不動産の各種計算や相続など)を深く学びたい場合
明確な目的がない限りは、学科試験との親和性が高く合格率も安定しているFP協会の「資産設計提案業務」を選ぶのが、最も確実で無難な選択になります。
同じ日に同時に受験することもできますし、別々の日に分けて受験することも可能です。ご自身の学習ペースに合わせて自由に選択することができます。
CBT試験(パソコンでの受験)が導入された現在では、試験日を各自で自由に指定できるようになったため、スケジュール調整がより柔軟になりました。1日で一気に合格を目指したい場合は「午前に学科試験、午後に実技試験」というように同日予約をして受験することができます。逆に、一度に両方の対策をするのが不安な場合は、まず先に学科試験だけを受験し、合格後に実技試験を受験するという方法も可能です。
なお、FP3級には一部合格(免除制度)という仕組みがあり、学科・実技のどちらか一方に合格すれば、その合格実績は翌々年度末まで有効になります。そのため、不合格のリスクを抑えて確実に1ステップずつ進めたい初学者の方には、別々の日に分けて受験することをおすすめします。
FP3級は学科試験と実技試験の両方に合格する必要がありますが、学科試験と実技試験のどちらか片方だけ合格している状態を「一部合格」といいます。
この一部合格の有効期限は翌々年度末までとなっており、有効期限が過ぎると一部合格は自動的に失効する仕組みになっています。例えば、2026年度中に一部合格した場合、有効期限は2028年度末(2029年3月31日)になります。
| 試験の免除を受けられる人 | 免除になる試験科目 |
|---|---|
| 1級の技能検定の合格者 | 1,2,3級の学科試験 |
| 「FP養成コース」の修了者でFP業務に関し1年以上の実務経験を有する者 | 1,2,3級の学科試験 |
| 日本FP協会のCFP認定者 | 1級の学科試験 |
| 日本FP協会のCFP資格審査試験の合格者 | 1級の学科試験 |
| 2級の技能検定の合格者 | 2,3級の学科試験 |
| 1,2級学科試験のみの合格者 | 2級の学科試験(※期限あり) |
| 2級実技試験のみの合格者 | 2級の実技試験(※期限あり) |
| 3級の技能検定の合格者 | 3級の学科試験 |
| 1,2,3級学科試験のみの合格者 | 3級の学科試験(※期限あり) |
| 3級実技試験のみの合格者 | 3級の実技試験(※期限あり) |
学科試験と実技試験のどちらか片方だけに合格した「一部合格」の状態にある場合、有効期限内であれば、次回の受験時にその合格科目の試験を免除(スキップ)できる制度です。
【予約時に申請した場合】→両方合格後の手続きは不要
FP3級の資格を取得するには学科と実技の両方に合格する必要がありますが、もし片方しか合格できなかった場合でも、その合格実績は、試験を受けた日が属する年度の翌々年度末まで有効となります。
そのため、有効期限内にもう片方の科目を申し込むさいに、受験予約画面で合格済みの一部合格番号を入力して免除申請を行えば、未合格の科目だけを受験して総合合格を目指すことができます。
【予約時に申請しなかった場合】→両方合格後に手続きが必要
予約時に免除申請の手続きを行わずにもう片方の科目を受験・合格した場合、システム上で過去の合格履歴と今回の合格が自動的に紐付きません。このままですと、主催者側で「学科と実技の両方に合格した」という確認が取れないため、通常であれば後日に自宅へ郵送される合格証書を受け取ることができません。
このような場合は、後から「過去に合格した科目の番号」と「新しく合格した科目の番号」を合わせて書類等で申請すれば、2つの合格実績を1つに統合し、FP3級の正式な合格証書を後日発行してもらうことが可能です。
FP2級の受験資格(FP業務に関する2年以上の実務経験がある、AFP認定研修を修了している等)を満たしていれば、同時に(同一日に)FP3級とFP2級を受験することが可能です。
ただし、まだFP2級の受験資格を持っておらず「FP3級に合格すること」によってFP2級の受験資格を得ようとしている方の場合は、同時に(同一日に)受験することはできません。この場合は、まずFP3級の学科試験と実技試験の両方に合格し、正式な合格(一部合格ではなく総合合格)がマイページ等に反映されたことを確認したうえで、FP2級の試験を予約・受験するというステップを踏む必要があります。
このように、FP2級の受験資格を満たしているかどうかによって同日受験の可否が変わるため注意が必要です。
なお、現在のCBT方式(パソコンでの受験)では、同日に連続して受験する場合、前の試験から「試験時間+15分以上」の間隔を空けて次の試験を予約することが推奨されています。
- 3級技能検定の合格者
- FP業務に関し2年以上の実務経験を有する者
- FP協会が認定するAFP認定研修を修了した者
- 厚生労働省認定金融渉外技能審査3級の合格者
国家資格であるFP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士)は、一度合格すれば有効期限はなく、生涯にわたって履歴書などに記載できます。定期的な継続教育講習を受けたり、数年ごとに更新手続きや更新費用を支払ったりする必要は一切ありません。
なお、FPの資格には国家資格である「FP技能士(1級〜3級)」と、日本FP協会が認定する民間資格である「AFP・CFP」の2系統があります。民間資格のAFP・CFPは、2年ごとに所定の研修を受けて単位を取得し、更新手続きを行わなければ資格が失効する仕組みになっています。
FP3級は入門資格という位置づけのため、就職・転職にあたって強力な武器になるわけではありませんが、履歴書に書くことで「お金の基本を主体的に学ぶ意欲がある」という姿勢を示すことができます。
特に、未経験から銀行・証券・生命保険・損害保険会社や、不動産会社、ハウスメーカーなどを目指す場合、6つの分野の基礎知識や最低限の法制度を理解している証明として、プラス評価に繋がることがあります。
ただし、これらの業界で一定の評価をされたり、就職・転職時のアドバンテージになるのは、最低でもFP2級以上です。そのため、FP3級の合格はゴールではなく、FP2級へとステップアップするための足がかりとして活用するのが最も効果的です。
名刺に記載する場合は、国家資格の称号として「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」と書くのが一般的です。なお、実技試験の科目まで細かく伝えたい場合は「3級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)」のように、科目名を後ろに併記することも認められています。
これに対して、履歴書(免許・資格欄)に記載する場合は、取得した称号ではなく合格した試験の名称として「〇〇年〇月 3級ファイナンシャル・プランニング技能検定 合格」と記載するのが一般的です。「FP3級 合格」や「3級FP技能士 取得」といった略称や混ざった表現は、ビジネスや就職活動の書類としては不適切とみなされる場合があるため注意しましょう。
海外の名刺や英文履歴書に記載するさいは、合格後に名乗ることができる資格(称号)名として記載するのが一般的です。「3級ファイナンシャル・プランニング技能士」の英語表記は、「3rd grade Certified Skilled Professional of Financial Planning」になります。
「技能士」に該当する英単語は「Skilled Worker(労働者)」ではなく、「Skilled Professional(専門職)」と定義されているため、名刺の英語面や英文の履歴書に記載するさいは、上記のつづりを使用するのが正確です。
| 3級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
|---|
| 3rd grade Certified Skilled Professional of Financial Planning |
| 2級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
| 2nd grade Certified Skilled Professional of Financial Planning |
| 1級ファイナンシャル・プランニング技能士 |
| 1st grade Certified Skilled Professional of Financial Planning |
FP協会・金財ともに、有料で合格証書の再交付(再発行)をしてもらうことが可能です。
再交付手数料はいずれの団体も一律2,000円(非課税・振込手数料は自己負担)です。手続きを行うさいは、それぞれの団体の公式サイトから「合格証書再交付申請書」をダウンロードして必要事項を記入し、手数料を振り込んださいの控えなどの必要書類を添えて郵送で申し込む形になります。
なお、上記のとおり賞状タイプの「合格証書」の再交付には郵送の手間や日数がかかりますが、就職・転職や社内提出などで「合格した事実を証明する書類」が急ぎで必要な場合は、「合格証書」ではなく「合格証明書」をWEB上で交付してもらうことも可能です。この合格証明書は、FP協会・金財ともにCBT受験申請システムのマイページ等から手数料無料でダウンロードすることができます。
年会費の支払いや登録手続きは不要です。一度合格すれば、登録手続きや更新費用などをかけることなく、一生涯「FP3級(3級ファイナンシャル・プランニング技能士)」を保持・名乗ることができます。
なお、同じFP関連の資格でもFP協会が認定する「AFP」や「CFP」とは資格の性質や維持コストが異なります。具体的な違いは以下のとおりです。
- 年会費:無料(永久に0円)
- 登録手続き:不要(合格した時点で自動的に「3級FP技能士」を名乗れます)
- 資格の更新:なし(有効期限がないため、継続教育や単位取得の義務はありません)
- 年会費:有料(AFPは年12,000円、CFPは年20,000円が必要)
- 登録手続き:必須(合格後、入会金10,000円等を支払って会員登録をしないと資格を名乗れません)
- 資格の更新:あり(2年ごとに所定の講習やテストを受け、継続教育単位を取得する義務があります)
以上のように、AFPやCFPは資格を「維持・更新し続けるためのお金と手間」が毎年発生しますが、FP3級は合格したその日から1円の維持費もかけずにステータスを保持し続けることができるため、コストパフォーマンスの面でも非常に優れた資格と言えるでしょう。
FP3級の勉強方法に関するQ&A(6)
合格に必要な勉強時間は、FP関連の知識の有無や地頭の良さ、勉強期間、年齢などによって大きく異なりますが、一般的には50時間前後がひとつの目安と言われています。
すでにFP関連の知識がある人や金融業界にお勤めの方であれば30時間〜50時間ほどで合格できるケースもありますが、ほとんど知識がない状態からスタートする場合は、専門用語や法制度を基礎を理解するために50時間〜100時間ほど確保しておくと安心です。
なお、FP3級の合格はあくまでスタートラインであり、就職・転職で高く評価される上位資格(FP2級やFP1級など)へとステップアップしていく場合の勉強時間の目安は以下の通りです。
まずFP2級の合格には、FP3級の知識をベースとした上でさらに150時間前後の学習が必要です。そして最難関であるFP1級の合格には、FP2級合格後にさらに400時間〜600時間の膨大な学習時間が求められます。
また、FP協会が認定する上級の民間資格であるCFP(全6科目)を目指す場合も、FP2級合格後にさらに300時間〜500時間前後が必要です。その後、CFP資格の保有者がFP1級の実技試験のみを受験して1級合格を目指すルートであれば、20時間前後の追加対策で合格圏内に到達することができます。
- FP3級(学科+実技):50時間前後
- FP2級(学科+実技):3級合格+150時間前後
- FP1級(学科+実技):2級合格+400時間~600時間
- CFP(6科目):2級合格+300時間~500時間
- FP1級(実技のみ):CFP合格+20時間前後
FP3級は市販の教材や学習用コンテンツが充実しているため、独学で十分に合格可能です。
独学を始めるにあたっては、最新版のテキストと問題集、本番でも使用する電卓の3点をお手元にご用意ください。現在は初心者向けにイラストや図解を多く取り入れた分かりやすい市販テキスト・問題集が多数出版されているため、これらを使って毎日30分から1時間程度の学習を1か月から2か月ほど継続できれば、合格ラインである6割以上の得点力を身につけることができます。
最もおすすめなのは、圧倒的なシェアを誇るTAC出版の「みんなが欲しかった! FPの教科書 3級」および「みんなが欲しかった! FPの問題集 3級」のシリーズです。私がFP3級を受験したときに実際に使用した教材です。
テキストは全編フルカラーかつ手書き風の親しみやすいイラストや図解が豊富で、難しい専門用語や複雑な税制の仕組みが視覚的にすんなり理解できるのが特徴です。また、問題集は本試験で頻出の良問を厳選して収載しており、見開きで問題と解答・解説が完結する構成は非常に使いやすいです。
さらに、このテキスト・問題集には、現在のCBT試験(パソコンでの受験)に備えられる「本番そっくりの模擬試験プログラム」がWEB特典として付属しています。自宅のPCで本番さながらの画面操作を体験することができるのも大きなメリットのひとつです。
必須ではありませんが、出題傾向の変化を網羅した直前期の総仕上げとして非常に有効なため、学習時間に余裕があれば一冊購入して解くことをおすすめします。
特に近年のCBT試験(パソコンでの受験)への移行に伴い、市販の予想問題集には購入者特典として、「WEB上で本番そっくりのCBT疑似試験を受けられるプログラム」が付いているケースが大半です。この特典により、本番のパソコン画面での操作感や時間配分を、自宅のPCでリアルに体感することができます。
また、予想問題集には出題可能性の高い重要論点が厳選されているだけでなく、各分野の要点をまとめた直前チェック用のミニ冊子や、法改正に対応した出題予想などの付録が充実しているのも魅力です。
なお、予想問題集を使って学習を進めるさいには、以下の3つのポイントを意識するとより効果的です。これらを徹底することで、合格をより確実なものにできます。
- 必ず時間を計って解き、時間配分の感覚を養うこと。
- 間違えた問題や偶然当たっただけの選択肢をそのままにせず、必ずテキストに戻って周辺知識まで復習すること。
- 最低でも2回以上は繰り返し解き直し、知識を完全に定着させること。
FP3級の学科試験・実技試験では、資産運用や各種税金の計算、年金・保険金の算出といった計算問題が必ず出題されるため、電卓は必要です。1,000円前後の手頃なものでも大きな問題はありませんが、押し間違いによるタイムロスや誤入力を防ぐためにも、以下の条件を満たした電卓を選ぶのがおすすめです。
- おすすめの電卓の選び方:①液晶画面に数字が12桁表示できるもの、②キーを素早く叩いても反応する早打ち機能(ロールオーバー)があるもの、③そして机の上で滑らないように裏面に滑り止めゴムがついている卓上サイズのものを選ぶと、ストレスなく素早く計算できます。
- おすすめ機種:将来的に上位級であるFP2級やFP1級、あるいは簿記検定などの合格まで見据えている方には、SHARPの学校用電卓「SHARP EL-G37」をおすすめします。この機種は、上記の①②③の条件を全て満たしているだけでなく、キーの打鍵感・静粛性、液晶の視認性も優れているため、老若男女、すべての受験生におすすめできる一台です。
なお、FPの試験では関数電卓や金融電卓、印刷機能付きの電卓、音が出る電卓などは持ち込みが禁止されています。購入のさいは、持ち込み可能な電卓であるかを必ず確認するようにしてください。
FP3級のおすすめの勉強法は、テキストと問題集を連動させてインプットとアウトプットを繰り返し、最後に予想問題集で仕上げるという王道の3ステップです。
具体的には、まずテキストをひと通り読んで試験範囲の全体像を大まかに把握します。その次のステップとして、テキストと問題集を使って、単元ごとに「テキストをじっくり読む→対応する問題を解く→間違えた箇所を復習する」というサイクルを繰り返して教材を1周します。
もし学習時間に余裕があれば、問題集だけをもう1周繰り返すことで知識がより強固に定着します。間違えた問題や勘で当たった問題はチェックしておいて、その部分だけテキストに戻って周辺知識を確認しましょう。
そして最後のステップとして、市販の予想問題集を使って本番の出題傾向や制限時間、CBT試験の画面操作に慣れる総仕上げを行えばバッチリです。
FP試験ナビでは合格者の方々にご投稿いただいた合格体験記を公開しています。合格体験記には勉強法のヒントがたくさんつまってるので、ぜひこちらもあわせてご確認ください。