基本情報
- 試験日:2016年9月11日(日)
- 投稿者:田口泰久(管理人)
- 勉強形態:独学
- 受験回数:1回
- 勉強時間:約13時間
FP1級は、FP3級・FP2級と同様に学科試験と実技試験がありますが、CFP試験(6科目)の合格者は学科試験が免除になります。
私は2016年6月に行われたCFP試験で6科目に合格することが出来たので、FP1級に関しては学科試験が免除になり、2016年9月に実技試験(FP協会)のみを受験しました。
使用したテキスト・問題集・電卓
- テキスト:みんなが欲しかった! FPの教科書 2級(TAC出版)
- 過去問題集:1級FP技能検定実技試験 精選過去問題集(FPK研修センター)
- 電卓:SHARP EL-G37(SHARP)
今回は、CFP試験でも有効活用したFP2級のテキストを再利用するとともに、実技試験対策用の精選過去問題集を新たに購入して勉強しました。
勉強時間・勉強方法
今回の総勉強時間は約13時間でした。
FP協会が実施するFP1級の実技試験は合格率が高く(平均合格率:90%以上)、出題内容もFP2級に毛が生えたぐらいですので、テキストを素読して過去問題集を解くだけでじゅうぶんでした。
勉強の記録
以下、勉強中に書き留めておいた時間・内容・得点率等に関する記録や、勉強中に感じたことなどを簡単にまとめておきます。これから勉強を始める方に参考にしていただければ幸いです。
8月27日
受験票が到着。3級・2級と同様に両面が開封できる形になっていて、受験番号や着席番号だけでなく、試験会場の地図や受験上の注意などがびっしりと書かれている。
まだ1分も勉強してないんだけど…大丈夫かな。
9月5日(勉強時間:290分)
試験まで残り1週間弱…ようやく重い腰を上げて勉強開始!(おそっ)
ライフプランニング&社会保障で110分、リスクで60分、金融で30分、タックスで30分、不動産で30分、相続で30分。とりあえず、ひととおり問題を解いてみたけど、出来は半々ぐらい。
CFP試験の問題に比べれば易しいのは間違いないんだけど、(特に2015年11月に受験した3科目は)もうかなり忘れているからなぁ…。290分。
9月9日(勉強時間:335分)
2級のテキスト素読。けっこう忘れているところがあってヒヤヒヤ…大丈夫なのか?!30分。
過去問題集の後半に収載されている2015年の過去問を解く。第1問を25分、第2問(論述問題を除く)を20分、答え合わせ&復習を25分で行う。出来は7割~8割ぐらい。仮に論述問題の配点が10点~20点とすると…ギリギリ合格点かな?って感じ。70分。
2級のテキスト&直前つめこみノートを素読。また、年金やGDP、ショーグン債、公示価格、後見制度などは、以前覚えた表などを改めて書き出して確認した。意外と覚えてるもんだ。
なんとかなりそうな気もするけど、あとは論述次第って感じかな。手も足も出ないのが出たらやばいかも。55分。
ライフプランニングで15分、社会保障で55分、リスクで35分、金融で25分、タックスで20分、不動産で15分、相続で15分。2回転目終了。
社会保障の正答率がやや低い(6割ぐらい?)ものの、それ以外の分野は8割ぐらいの正答率。ほっとひと安心。180分。
9月10日(勉強時間:120分)
2級のテキスト&直前つめこみノートを素読。また、年金やGDP、ショーグン債、公示価格、後見制度などは、以前覚えた表などを改めて書き出して確認した。30分。
過去問題集3回転目は、2回転目で間違えたところのみを解き直す。ほぼ全問正解できた。30分。
2015年の過去問を解く(2回目・論述問題は除く)。9割以上は取れた。30分。
寝る前に2級のテキスト&直前つめこみノートを再度素読。30分。
9月11日(勉強時間:60分)
2級のテキスト&直前つめこみノートを素読。論述問題で出題されると個人的に予想している「金融商品取引法」や「NISA(ジュニアNISA)」に関しては、ある程度書けるように簡単にまとめた。60分。
試験日の1日の流れ
試験日当日の流れを、残しておいたメモを元に時系列順にご紹介いたします。今後、受験される方の参考になれば幸いです。
12:30
家を出て、試験会場の青山学院大学の青山キャンパスに歩いて向かう。
12:50
試験会場の青山学院に到着。会場の入口には運営スタッフが数人いて、教室の案内をしている。教室に入れるのは13時以降とのことなので、10分ぐらい外で時間をつぶす。
13:00
教室に入って席を確認する。席は3級・2級と同様に予め指定されていて、名前が記入された解答用紙が席に置かれている。
男女比はどちらかというと男性の方が多く、年齢層は3級・2級よりも高そうな感じ。また、受験料が25,000円ということもあって、ほとんどの席が埋まっている。
試験開始15分前ぐらいになると注意事項の説明があって、その後、問題用紙が配られる。
13:30 試験開始!
論述問題の内容が気になるので、まず最初に確認したところ、金融商品取引法における「投資助言・代理業との境界」に関する問題。なんとか書けそうでほっとひと安心。
まずは論述問題以外の問題を解答するが、45分ぐらいで全てを解き終えたので、最初に戻ってもう一度解き直す。2回目は答案用紙に答えを記入しながら先に進む。少なくとも8割ぐらいは合っていそうな手応えアリ。
その後、残った時間をフルに使って論述問題を解答。問題用紙に論述問題の下書きをしてから、答案用紙のマス目に文字を埋めていく。
慣れない解答形式に四苦八苦しながらも、なんとか250字ちょっとの解答を作成。「300字程度で述べなさい」という指示にはちょっと足りないけど、書きたいことは全部書けたからこれで良しということに。
最後にちょっとだけ時間が余ったので、問題用紙のメモ余白に解答を控える。
15:30
試験終了。
自己採点の結果
試験日の夕方、FP協会の公式サイトに模範解答がアップされたので早速、自己採点をしました。論述問題以外は41問中36問正答で、論述問題もちんぷんかんぷんなことは書いていないので、よっぽどのことがない限り合格できたと思います。
合格発表と合格証書、FP技能士カード
本日、合格発表がありました。FP協会の「合否照会ページ」にアクセスし、受験番号・カナ氏名・生年月日を入力すると…<<合格>>の文字が!なお、WEB上での合否照会はあくまでも「速報」とのことで、後日、合格証書と結果通知書が送られてくるそうです(11月9日)。
本日、定形外郵便で合格証書・結果通知書が届きました。チュパックという円筒形のダンボールに入っていたんですが、合格証書をきれいに取り出すのにやや苦労しました。
結果通知書によると、点数は80/100でした。配点は非公表なのでここからは推測になってしまいますが、論述問題以外は41問中36問正答だったことを考えますと…論述問題以外が1問1点~3点・論述問題が20点前後ぐらいの配点でしょうか(11月11日)。
本日、FP技能士カードが届きました。クレジットカードと同じぐらいの大きさで、プラスチック製です。ゴールド調のベースにラメが入っていて、なかなかゴージャスな作りです。
カードの発行は有料(1級は2,104円)なので、交付申請する人は少ないと思いますが、参考までにご覧ください(12月19日)。
まとめ
FP3級の勉強を始めた2015年の1月から2年弱、ようやく頂上の「FP1級合格」にたどり着くことが出来ました。
私はFP業務の実務経験がないのでFP1級の学科試験を受験することが出来ず、AFP・CFPを経由した結果、少し時間がかかってしまいましたが、無事に合格できて良かったです。
FPは名称独占(→合格しないと「●級ファイナンシャル・プランニング技能士」と名乗れない)だけで、宅建や税理士・会計士のような独占業務(→合格しないと特定の業務ができない)はありません。
よって、FPの資格が就職・転職時の切り札になることは少ないと思いますし、受験料も全体的に高いので、万人におすすめできるかというと…自信をもって答えることはできません。
ただ、FPの勉強を通して金融や保険、不動産、相続、税金などの「生きていくうえで最低限知っておくべき知識」を広く浅く効率よく学ぶことができました。
これらの知識はどこかで必ず役に立つと思いますので、私自身、FPという資格に出会えて良かったと思っています。これは自信をもって言えます。
今後は、受験勉強で身につけた知識・テクニック・経験を自分なりにまとめ、公開することで、少しでもFP受験生のサポートが出来たら嬉しいです。これからもがんばります!
合格体験記・研修体験記の募集要項
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