CFP資格の継続教育研修とは?
CFP資格の継続教育研修とは、認定条件のひとつである「継続的に最新の知識とスキルを学んでいること」という要件を満たすために、CFP認定者が定期的に受講しなければならない研修です。
CFP認定者は定められた継続教育期間内(2年間)に継続教育単位を取得し、資格の更新手続きを行わなければなりません。
- FP実務と倫理
- 金融資産運用設計
- 不動産運用設計
- ライフプランニング・リタイアメントプランニング
- リスクと保険
- タックスプランニング
- 相続・事業承継設計
- 合計30単位以上
- 「FP実務と倫理」を2単位以上
- 「FP実務と倫理」を含む3課目以上
上記の継続教育単位の取得方法に関しては、FPジャーナル継続教育テストや継続教育研修などを受講・修了する他に、FPとしての執筆活動や講師活動、勉強会への参加、CFP試験の合格などいろんな方法があります。
- 研修の受講
- FPジャーナル継続教育テスト
- FP実務と倫理テスト
- 継続教育研修(承認番号のある講座)
- 協会が認める研修(承認番号のない講座)
- 「FPフェア」のエデュケーショナル・セッション
- 継続教育研修会(協会ブロック・支部主催)
- FPとして行った執筆活動(※単位数の上限あり)
- FPとして行った講師活動(※単位数の上限あり)
- 協会が承認したスタディ・グループにおける勉強会(※単位数の上限あり)
- その他
- 日本FP学会大会を聴講
講師に挑戦したり勉強会に参加することも大変有意義ですが、資格を更新することに主眼をおいて費用対効果を考えますと、継続教育研修を受講するのが一番安上がり&手続きも簡単なのでおすすめです。
CFPの継続教育研修 最安ランキング(2024年度版)
CFP資格の更新にあたって、各認定教育機関が行う「認定教育研修」やFP協会が行う「FPジャーナル継続教育テスト」を受講した場合にかかる費用を安い順に一覧にまとめました。
サービス名(講座名) | 金額(税込) | |
---|---|---|
1位 | 資格対策ドットコム | 5,280円 |
2位 | FPK研修センター | 5,300円 |
3位 | FP市場 | 6,600円 |
4位 | FPジャーナル | 9,900円 |
第1位:資格対策ドットコム
CFPの継続教育研修は、「資格対策ドットコム」が上記5社の中で最安(1位)になります。
私自身、2022年・2024年のCFP資格の更新時にこちらの研修を利用しましたが、クレカ決済ですとすぐにID・パスワードが発行され、申し込んだその日に研修を修了することができます。使い勝手も良かったです。
条件や金額が変わらなければ、次回の更新時にも利用する予定です。最安価格でサクッと終わらせたい方におすすめの研修です。
第2位:FPK研修センター
2位の「FPK研修センター」は、約11か月ごとに問題の内容が更新されるため、1年の有効期間中に最大60単位を取得することができます。
例えば…今期の継続教育期間が終わる半年前に申し込みをして30単位を取得し、「次期の継続教育期間が始まってから半年以内」かつ「問題の内容が更新されたあと」にさらに30単位を取得すれば、今期と次期の2回分の継続教育研修を5,300円で受講することができます。
つまり、日程をうまく調整すれば1回分の費用は2,650円(=5,300円÷2回)となるため、最安ランキング1位の「資格対策ドットコム」よりも安く更新できる計算になります。
第3位/第4位:FP市場/FPジャーナル(継続教育テスト)
3位の「FP市場」については、可もなく不可もなくといったところです。金額面・サービス面でのアピールポイントが特に無いため、積極的におすすめすることができません。
4位の「FPジャーナル(継続教育テスト)」は、CFP資格の認定団体である日本FP協会が自ら主催するテストです。
公式サイトのマイページで解答する場合とハガキを使って解答する場合の2パターンがあり、上記の9,900円というのはマイページで解答した場合の費用(@990円×10回)で、ハガキを使って解答した場合は11,000円(=@1,100円×10回)になります。
受講費用はCFPの年会費の支払い用として指定している銀行口座から自動振替されるので、クレジットカードを持っていない・ネット上ではあまり使いたくないという方には(ちょっと割高になりますが)おすすめです。
CFP資格の更新手続きの流れ
私が実際にCFP資格を更新したさいの手続きの流れをご紹介いたします。
まずは、FP協会の「Myページ」にアクセスして、自分の「継続教育単位の取得状況」と「継続教育期間」を確認しましょう。
この時点ではCFP資格の更新に必要な3つの条件を満たしていないため、資格状況ページの資格更新条件欄は「未完了(0/3)」となっています(※下の画像はAFP更新時のものです)。
次に、更新手続きに必要な継続教育単位を取得しましょう。いろんな方法がありますが、FP試験ナビでは継続教育研修の受講をおすすめしています。
研修が無事に修了すると、認定教育機関から継続教育研修受講証明書が発行されますので、FP協会の「Myページ」の「取得単位の記録と確認/更新手続」にアクセスし、「承認番号」と「修了日」を入力して各自で単位の申請を行いましょう。
申請手続きが終わったら、処理が完了するまで少し待ちましょう。半日~1日ぐらい時間をあけて、再度、FP協会の「Myページ」にアクセスして、自分の「継続教育単位の取得状況」を確認しましょう。
申請がきちんと処理されて、CFP資格の更新に必要な3つの条件を満たした場合は、資格状況ページの資格更新条件欄は「完了(3/3)」という表示に切り替わります。
CFPの更新に関しては、さらに「CFP約定書の宣誓」や「ライセンスカード用の顔写真の提出」などの手続きが別途必要になります。なお、顔写真については過去に提出したものを4回まで流用することができます。
この手続きの詳細については、継続教育期間の終了日2か月前ぐらいに郵送される「CFP更新手続き書類」をご確認ください。手続自体は、FP協会の「Myページ」上でサクッと行うことができます。
継続教育研修 Q&A
AFP・CFPは2年ごとに資格を更新する必要があります。
一方、FP3級・FP2級・FP1級については資格更新制度は採用されていないため、更新手続きは不要です。1度合格したら一生有効です。
AFPの認定研修は「AFPの認定を受けるために受講する研修」です。
一方、AFP・CFPの継続教育研修は「(AFP・CFPに認定されたあとに)AFP・CFP資格を更新するために定期的に受講する研修」です。
おすすめしません。
なぜなら、本ページで紹介している講座と比べるとかなり割高(数万円~)だからです。本ページで紹介している安い講座をWEBで受講し、サクッと済ませてしまうことをおすすめします。
受講処理のタイミングは認定教育機関によって異なります。入金確認後に自動的にIDが発行されてすぐに受講できるところもあれば、翌営業日以降でないとIDが発行されないところもあります。
ちなみに、私が毎回受講している資格対策ドットコムのCFPの継続教育研修は、入金確認後すぐにIDとパスワードが発行されます。
修了テストの出題形式は認定教育機関によって異なります。
私が毎回受講している資格対策ドットコムのCFPの継続教育研修では、三択問題が5問ずつ出題されます。各問題の難度にはバラツキがありましたが、おおむね「簡単~普通」ぐらいの難度です。
あくまでも「修了テスト」という位置づけなので、手も足も出ないような難しい問題は出題されません。
修了テストの合格基準は認定教育機関によって異なります。
私が毎回受講している資格対策ドットコムのCFPの継続教育研修では、5問中4問以上の正解で合格ですが、他のところでは「10問中7問以上の正解」や「5割以上の正答率」という研修もあります。
修了テスト再受験可能回数は認定教育機関によって異なります。有効期間内であれば何度でも受けられるところもあれば、「3回まで」「5回まで」と上限が決まっているところもあります。
ちなみに、私が毎回受講している資格対策ドットコムのCFPの継続教育研修では、合格するまで何度でも受けられる形になっています(※問題は同じです)。
FP協会が主催するもの(FPジャーナル継続教育テストの受講、FP実務と倫理テストの受講、FPフェアへの参加、CFP試験の科目合格・CFP試験の全科目合格)は自動的に登録されますが、それ以外の継続教育研修などは手動で登録する必要があります。
継続教育研修の修了後、FP協会の「Myページ」の「取得単位の記録と確認/更新手続」にアクセスし、「承認番号」と「修了日」を入力して各自で単位を申請しましょう。
継続教育期間内に更新手続きができなかった場合でも、CFP資格がすぐに失効するわけではありません。
継続教育期間の終了日の2か月後までは「不備解消期間(猶予期間)」として更新手続きを行うことができます。
なお、上記の不備解消期間内に更新手続きができなかった場合、CFP資格は失効し、自動的に一般会員へ移行されます。
継続教育研修受講証明書は、単位取得日から3年間の保管義務があります。
毎月実施されているサンプリング調査の対象者になった場合、受講証明書などの提出を求められることがあるため、更新手続きが完了したからといって捨ててしまわないように気をつけましょう。
継続教育単位を次期以降に持ち越すことはできません。
単位数は更新のタイミングでリセットされてしまう(=ゼロになる)ので、なるべく必要最低限の単位(30単位)を取得して資格を更新しましょう。