AFP資格に関するQ&A(9)
AFPとは、アフィリエイテッド・ファイナンシャル・プランナー(Affliated Financial Planner)の英単語の頭文字をとった略語で、FP協会が実施・認定しているファイナンシャル・プランニングに関する民間資格です。
また、FP2級試験に合格後、AFP認定研修を受講・修了し、FP協会に「ファイナンシャル・プランニングに関する知識を有し、継続的に最新の知識とスキルを学んでいる」と認定された者をAFP認定者といいます。
以下の3つの条件を満たすとAFPに認定されます。
- FP2級に合格していること
- AFP認定研修を修了していること
- FP協会の会員であること
1つめの「FP2級に合格していること」については、FP協会だけでなく金財でFP2級を受験・合格していても認められます。
2つめの「AFP認定研修」というのは、FP協会が認定した教育機関(TACや大原など)で行われるFP協会認定の研修講座のことです。AFPの認定を受けるためにはこの講座を受講し、修了する必要があります。
通常はFP2級に合格したあとにAFP認定研修(技能士課程)を受講しますが、FP2級に合格する前にAFP認定研修(基本課程)を受講しても構いません。
3つめの「FP協会の会員であること」については、上の2つの条件を満たしたあとにFP協会に申請するだけです。
FP2級に合格したあとにAFP認定研修(技能士課程)を受ける場合、受講期間の目安は約1か月です(※基本課程の場合はもう少し長くなります)。
私はTACの通信講座を利用しましたが、申し込みから2週間弱で修了証明書が手元に届きました。急げばかなり短縮できます。
- 2015年7月4日:TAC新宿校の窓口でAFP認定研修を申し込む
- 2015年7月7日:TACから教材が届く
- 2015年7月12日:講義DVDを視聴し提案書の作成にとりかかる
- 2015年7月13日:提案書が完成
- 2015年7月14日:提案書をTACに発送する
- 2015年7月15日:提案書がTACに到着する
- 2015年7月16日:TACから修了証明書が届く
また、AFP認定研修の受講料は教育機関やコースによって異なります。1万弱のところから5万円ぐらいのところまでいろいろあります。ちなみに、私が受講したTACの通信講座は22,600円(税込)でした。業界最大手ということで安心感がありますし、上記のとおり教材や修了証明書の発送も早いのでおすすめです。
AFPは「継続的に最新の知識とスキルを学んでいること」が認定の条件のひとつなので、2年ごとに資格を更新する必要があります。
具体的には、AFPの継続教育研修を受講することにより、FP協会が指定する科目数(必須科目「FP実務と倫理」+2科目以上)および単位数(15単位以上)の条件を満たしたうえで、AFP資格の更新手続きを行います。
AFPの認定研修は「AFPの認定を受けるために受講する研修」です。
一方、継続教育研修は「(AFPに認定されたあとに)AFP資格を更新するために定期的に受講する研修」です。
CFPはAFPの上位資格で、AFPと同様にFP協会が実施・認定している民間資格です。
- AFP認定者:FP協会に「ファイナンシャル・プランニングに関する知識を有し、継続的に最新の知識とスキルを学んでいる」と認定された者
- CFP認定者:FP協会に「世界基準のファイナンシャル・プランニング・サービスを提供できる能力があること」を認定された者
AFP認定者になると、CFP試験の受験資格が自動的に与えられるので、その後、CFP試験の6科目(※科目合格制)を受験・合格しかつ実務経験等の条件を満たすとCFP認定者になることができます。
1年目は22,000円、2年目以降は12,000円です。また、2年ごとに行う資格更新時にはさらに継続教育研修の受講費用がかかります。
なお、一定の条件を満たす場合は学生割引制度(入会金免除・年会費半額)を利用することができます。
- 1年目:入会金10,000円+年会費12,000円=22,000円
- 2年目以降:年会費12,000円
- 1年目:入会金0円+年会費6,000円=6,000円
- 2年目以降:年会費6,000円
AFPには名称独占(=合格しないとAFPと名乗れない)しかなく、宅建士や税理士、会計士のような業務独占(=合格しないと一定の業務ができない)はありません。
AFP認定者になると名刺に「AFP」と書くことができます。FPに関する一定の知識を有している証になるため、生保の営業や保険の代理店などで働く場合にプラスになります。
また、日本全国にAFP・CFPを対象とした支部やスタディグループがたくさんあるため、同業者の人脈やネットワークを広げることができます。