四択問題
分野:リスク
死亡保障を目的とする生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。
- 養老保険は、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了を迎えた場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
- 低解約返戻金型終身保険は、他の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険と比較して、保険料払込期間中の解約返戻金は少ない。
- 定期保険は、保険期間中は所定の支払事由に該当すると、死亡保険金・高度障害保険金が支払われるが、保険期間満了時に満期保険金は支払われない。
- 変額保険は、運用実績によっては、死亡保険金の額が基本保険金額を下回ることがある。
解答
4
解説
1.は適切。養老保険は、一定期間内に死亡した場合は死亡保険金を、一定期間内に高度障害に認定された場合は高度障害保険金を、満期まで生存していた場合は満期保険金を受け取ることができます。保険金額は3つとも同額です。
2.は適切。低解約返戻金型終身保険は、一般の終身保険と比べて保険料が安く済む反面、保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低く押さえられています。
- 低解約返戻金型終身保険の特徴
- メリット:一般の終身保険と比べて保険料が安い
- デメリット:一般の終身保険と比べて保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低い
よって、低解約返戻金型終身保険を保険料払込期間中に中途解約した場合の解約返戻金は、支払保険料以外の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険の解約返戻金よりも少なくなります。
なお、保険料払込終了後の解約返戻金は、一般の終身保険と同水準になります。
3.は適切。定期保険は掛け捨て型なので満期保険金はありません。
4.は不適切。変額保険の死亡給付金には最低保証(基本給付金)があるため、死亡保険金の額が基本保険金額を下回ることはありません。
なお、将来の年金額や解約返戻金には最低保証がない点もあわせて押さえておきましょう。
FP2級 過去問解説 全問リスト
【試験回別】過去問解説
FP2級 過去問解説