四択問題
分野:ライフ
公的年金の老齢給付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 老齢基礎年金の受給資格期間は、2017年8月1日に、原則25年から10年に改正された。
- 65歳以降の老齢厚生年金を受給するためには、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていることのほか、厚生年金保険の被保険者期間を1年以上有することが必要である。
- 厚生年金保険の被保険者に支給される特別支給の老齢厚生年金は、その受給権者の総報酬月額相当額と基本月額との合計額が28万円を超える場合、年金額の全部または一部が支給停止となる。
- 特別支給の老齢厚生年金(報酬比例部分)の支給開始年齢が63歳とされている者で、かつ、当該年金の受給に必要な要件を満たしている60歳以上の者は、その支給開始年齢到達前に老齢厚生年金の繰上げ支給を請求することができる。
解答
2
解説
1.は適切。以前の受給資格期間は25年以上でしたが、2017年8月1日から要件が引き下げられ、10年以上であれば老齢基礎年金を受け取ることができるようになりました。
参考・必要な資格期間が25年から10年に短縮されました(日本年金機構)
2.は不適切。65歳以降の老齢厚生年金を受給するためには、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていることのほか、厚生年金保険の被保険者期間を1か月以上有することが必要です。
なお、65歳になるまで老齢厚生年金(特別支給の老齢厚生年金)を受給するためには、老齢基礎年金の受給資格期間を満たしていることのほか、厚生年金保険の被保険者期間を1年以上有することが必要になります。
3.は適切。在職老齢年金に関する記述です。総報酬月額相当額と基本月額の合計額が28万円を超える人は、老齢厚生年金の全部または一部が支給停止になります。
4.は適切。なお、老齢厚生年金の繰上げ支給を請求した場合、老齢基礎年金の繰上げ支給も同時に請求しなければなりません。
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