2019年1月試験

FP2級 学科試験 2019年1月 問12(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた死亡給付金を受け取ることができる。
  2. 終身年金では、被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間、年金受取開始年齢など契約内容が同一の場合、保険料は男性の方が女性よりも高くなる。
  3. 変額個人年金保険では、積立金の特別勘定による運用成果によって、将来の年金額や解約返戻金額が変動する。
  4. 外貨建て個人年金保険では、年金を円貨で受け取る場合、為替相場の変動によっては、年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがある。



解答

2

解説

1.は適切。確定年金は、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が保険料の総額(既払込保険料相当額)を死亡給付金として受け取ることができます。

2.は不適切。終身年金は生存している間ずっと、年金を受け取ることができます。

被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間などの契約内容が同一の場合、女性のほうが男性よりも平均寿命が長いため、保険料は女性のほうが男性よりも高くなります

  • 男性の平均寿命は80代前半 → 年金受取期間が女性よりも短い → 女性よりも保険料が安い
  • 女性の平均寿命は80代後半 → 年金受取期間が男性よりも長い → 男性よりも保険料が高い

なお、終身保険は保証が一生涯続く保険です。被保険者の年齢・死亡保険金額・保険料払込期間など契約内容が同一の場合、終身保険の保険料は被保険者の性別に関係なく同額になります。終身年金と混同しないように気をつけましょう。

3.は適切。なお、将来の年金額や解約返戻金には最低保証はありませんが、死亡給付金には最低保証(基本給付金)があります。

4.は適切。外貨建て個人年金保険の年金を受け取るさいは、換算基準日の為替レートにより円に換算されます。

よって、為替相場の変動により円高が進んでいた場合は、(円換算ベースの)年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがあります。

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