四択問題
分野:金融
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 元本を交換せずに将来にわたって金利のみを交換する通貨スワップを、クーポンスワップという。
- 将来、現物を取得しようとしている者が先物取引で買いヘッジを行うと、実際に現物の価格が上昇した場合には、現物取引では取得コストが上昇する一方、先物取引では利益が発生するため、現物取引の取得コストの上昇を相殺することができる。
- プット・オプションの売り手の最大利益は無限定であるが、コール・オプションの売り手の最大利益はプレミアム(オプション料)に限定される。
- コール・オプションとプット・オプションのいずれも、他の条件が同一であれば、満期までの期間が長いほど、プレミアム(オプション料)は高くなる。
解答
3
解説
1.は適切。金利(=クーポン)のみを交換(=スワップ)する通貨スワップを、クーポンスワップといいます。
元本は交換しませんが、金利を計算するために必要な名目上の元本(=想定元本)を当事者間で決めて取引を行います。
2.は適切。実際に現物の価格が下落した場合も、先物取引では損失が発生しますが、現物取引では取得コストが下落する(=安く買える)ため、先物取引の損失を相殺することができます。
3.は不適切。オプションの売り手は、買い手からプレミアム(オプション料)を受け取る代わりに、買い手がオプションを行使した場合に約束を履行する義務があります。
プット・コールともに売り手の利益はプレミアム(オプション料)に限定されますが、損失は(計算上は)無限大になります。
4.は適切。満期までの期間が長いほど価格が大きく変動する可能性が高くなるため、オプションの(時間)価値は高くなります。その結果、プレミアム(オプション料)も高くなります。
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