四択問題
分野:タックス
所得税の原則的な仕組みに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 所得税では、課税対象となる所得を10種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
- 合計所得金額は、損益通算後の各種所得の金額の合計額に、純損失や雑損失の繰越控除を適用した後の金額である。
- 課税総所得金額に対する所得税額は、課税総所得金額に応じて7段階に区分された税率を用いて計算される。
- 所得税では、納税者本人が所得の金額とこれに対応する税額を計算し、申告・納付する申告納税方式を採用している。
解答
2
解説
1.は適切。利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得・雑所得の10種類に区分されます。
各所得の頭文字をとった「りはいふじきゅうたいさんじょういちざつ(利配不事給退山譲一雑)」という謎の呪文を覚えましょう。
2.は不適切。損益通算後の各種所得の金額の合計額に純損失や雑損失の繰越控除を適用したあとの金額は、合計所得金額ではなく課税標準です。
3.は適切。所得税の計算にあたっては、課税総所得金額を7つに区分したうえで、それぞれの区分ごとに決められた税率(5%~45%)を適用する超過累進税率が適用されます。
4.は適切。税金の納付方法は「申告納税方式(納税者が税額を計算する)」と「賦課課税方式(国などが税額を計算し、納税者に通知する)」の2つがありますが、所得税は申告納税方式です。
- 申告納税方式:所得税、法人税、相続税など
- 賦課課税方式:住民税、固定資産税など
FP2級 過去問解説 全問リスト
【試験回別】過去問解説
FP2級 過去問解説