2020年1月試験

FP2級 学科試験 2020年1月 問19(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

第三分野の保険や特約の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. ガン保険の入院給付金には、1回の入院での支払限度日数や保険期間を通じて累計した支払限度日数が定められている。
  2. 所得補償保険では、ケガや病気によって就業不能となった場合であっても、所定の医療機関に入院しなければ、補償の対象とならない。
  3. 医療保険では、退院後に入院給付金を受け取り、その退院日の翌日から180日を超えた後に前回と同一の疾病により再入院した場合、1回の入院での支払日数は前回の入院での支払日数と合算されない。
  4. 先進医療特約では、契約時点において厚生労働大臣により定められていた先進医療が給付の対象となり、契約後に定められた先進医療は、給付の対象とならない。



解答

3

解説

1.は不適切。ガン保険の入院給付金は、入院初日から日数無制限で支払われます。一般の医療保険の日数制限と混同しないように気をつけましょう。

2.は不適切。所得補償保険は、ケガや病気により就業不能になった場合に被保険者が喪失する収入を補償する保険です。所定の医療機関に入院しなくても、入院以外で医師の治療を受けていれば補償の対象になります。

3.は適切。退院後に入院給付金を受け取り、その退院日の翌日から180日を超えた後に前回と同一の疾病により再入院した場合は、1回の入院と数えられないため1入院あたりの給付日数制限の適用を受けません(=新たな入院として取り扱われます)。

4.は不適切。先進医療特約の対象となる先進医療は、先進医療を受けた時(=給付時)に厚生労働大臣が承認しているものです。

よって、保険契約時に承認されていなかった先進医療でも、先進医療を受ける時までに承認されていれば先進医療特約の対象になります。

逆に、保険契約時に承認されていた先進医療でも、先進医療を受ける時に指定から外れていた場合は先進医療特約の対象になりません。

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