FP2級 学科試験 2016年9月 問15（過去問解説）

四択問題

契約者（＝保険料負担者）を法人とする生命保険契約の経理処理に関する次の記述の空欄（ア）、（イ）にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとし、いずれも保険料は毎月平準払いで支払われているものとする。

1. （ア）法人 （イ）福利厚生費
2. （ア）法人 （イ）給与
3. （ア）被保険者の遺族 （イ）福利厚生費
4. （ア）被保険者の遺族 （イ）給与

解答

1

解説

養老保険において、被保険者が役員・従業員、死亡保険金受取人が法人、満期保険金受取人が法人の場合は、支払保険料の全額が資産に計上され、最終的に保険金や解約返戻金を受け取るまで、資産として積み立てられます。

なお、被保険者が役員・従業員、死亡保険金受取人が役員・従業員の遺族、満期保険金受取人が法人の場合は、支払保険料の2分の1が資産に計上され、残りの2分の1が損金に算入されます。このような養老保険を、2分の1養老保険またはハーフタックスプランといいます。

また、定期保険（無配当保険）において、被保険者がすべての役員・従業員、死亡保険金受取人が被保険者の遺族の場合、支払保険料は福利厚生費として損金に算入することができます。保険金が支払われても会社にお金が入ってくるわけではないので、経理処理は不要です。

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