2016年9月試験

FP2級 学科試験 2016年9月 問12(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 低解約返戻金型終身保険を保険料払込終了後に解約した場合、低解約返戻金型ではない他の契約条件が同じ通常の終身保険よりも低い解約返戻金額が支払われる。
  2. 養老保険の被保険者が保険期間満了まで生存した場合、死亡・高度障害保険金と同額の満期保険金が支払われる。
  3. 生存給付金付定期保険の被保険者が死亡した場合、保険金額からすでに支払われた生存給付金の額を差し引いた金額が死亡保険金として支払われる。
  4. 収入保障保険の被保険者が死亡した場合、死亡保険金の支払いは年金形式に限られる。



解答

2

解説

1.は不適切。低解約返戻金型終身保険は、一般の終身保険と比べて保険料が安く済む反面、保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低く押さえられています。

  • 低解約返戻金型終身保険の特徴
  • メリット:一般の終身保険と比べて保険料が安い
  • デメリット:一般の終身保険と比べて保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低い

よって、低解約返戻金型終身保険を保険料払込期間中に中途解約した場合の解約返戻金は、支払保険料以外の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険の解約返戻金よりも少なくなります。

なお、保険料払込終了後の解約返戻金は、一般の終身保険と同水準になります。

2.は適切。養老保険は、一定期間内に死亡した場合は「死亡保険金」を、一定期間内に高度障害に認定された場合は「高度障害保険金」を、満期まで生存していた場合は「満期保険金」を受け取ることができます。3つの保険金は全て同額です。

3.は不適切。生存給付金付定期保険の被保険者が死亡した場合、契約した保険金額が死亡保険金として支払われます。すでに支払われた生存給付金の額が差し引かれることはありません。

4.は不適切。収入保障保険は、被保険者に万が一のことがあった場合に、被保険者または遺族に保険金が支給されるタイプの死亡保険です。保険金の受取方法は、「年金形式」だけでなく「一時金形式」「一時金&年金形式」の3つのパターンがあります。

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