四択問題
分野:金融
上場投資信託(ETF)の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 運用成果が、東証株価指数(TOPIX)などの株価指標や、金価格などの商品指標などに連動するように、投資信託委託会社によって運用されている。
- 非上場の投資信託とは異なり、特定の基準価額等ではなく、取引所での売り手と買い手の需給によって決まる市場価格が取引価格となる。
- 非上場の投資信託とは異なり、運用管理費用(信託報酬)は徴収されないが、売買の際には上場株式と同様に売買委託手数料がかかる。
- レバレッジ型指標に連動するETFは、原指標に連動するETFと比較すると運用成果の変動率が大きくなる。
解答
3
解説
ETFは「Exchange Traded Funds」の略語で、特定の指数に連動するように設計・運用されている投資信託です。
1.は適切。指数の種類は豊富で、TOPIXや日経平均株価だけでなく、金・原油・各種原料(小麦・とうもろこし・大豆)などに連動するものもあります。
2.は適切。上場投資信託(ETF)は上場株式と同様に、取引所での売り手と買い手の需給によって決まる市場価格が取引価格になります。
3.は不適切。上場投資信託(ETF)も非上場の投資信託と同様に、運用管理費用(信託報酬)が徴収されます。また、売買のさいには上場株式と同様に売買委託手数料がかかります。
- ETFのコスト
- 購入時:委託手数料(売買手数料)
- 保有時:信託報酬
- 売却時:委託手数料(売買手数料)
- 投資信託のコスト
- 購入時:販売手数料
- 保有時:信託報酬
- 売却時:信託財産留保額、換金手数料など
4.は適切。レバレッジ型指標に連動するETFは、原指標に連動するETFに一定の倍数(1.5倍や2倍)を乗じた変動率になるように計算された指数に連動するETFです。
一方、インバース型指標に連動するETFは、原指標に連動するETFに一定の負の倍数(▲1.5倍や▲2倍)を乗じた変動率になるように計算された指数に連動するETFです。
例えば、原指標に連動するETFが10%変動した場合、「レバレッジ型(2倍)」は20%(=10%×2倍)変動し、「インバース型(2倍)」は▲20%(=10%×▲2倍)変動します。
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