2018年1月試験

FP2級 学科試験 2018年1月 問12(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。

  1. 無選択型終身保険は、加入に当たって健康状態について告知や医師の診査を必要としないが、保険料については、支払保険料以外の契約条件が同じで告知や診査を必要とする終身保険と比べて割高となる。
  2. 低解約返戻金型終身保険は、保険料払込期間満了後に解約をした場合の解約返戻金の額については、支払保険料以外の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険と同程度である。
  3. 定期保険特約付終身保険(更新型)は、定期保険特約部分の更新の際には健康状態についての告知や医師の診査が必要であり、健康状態によっては更新できない。
  4. 収入保障保険は、死亡保険金が年金形式で支払われるが、一括支払いの請求をして年金現価を一時金で受け取ることもできる。



解答

3

解説

1.は適切。保険料は割高になりますが、その分だけ加入時のハードルが低いので、健康上の理由で通常の終身保険に入れない方でも加入できます。

2.は適切。低解約返戻金型終身保険は、一般の終身保険と比べて保険料が安く済む反面、保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低く押さえられています。

  • 低解約返戻金型終身保険の特徴
  • メリット:一般の終身保険と比べて保険料が安い
  • デメリット:一般の終身保険と比べて保険料払込期間中の解約返戻金の返戻率が低い

よって、低解約返戻金型終身保険を保険料払込期間中に中途解約した場合の解約返戻金は、支払保険料以外の契約条件が同じで低解約返戻金型ではない終身保険の解約返戻金よりも少なくなります。

なお、保険料払込終了後の解約返戻金は、一般の終身保険と同水準になります。

3.は不適切。定期保険特約部分の更新のさいには健康状態についての告知や医師の診査等は不要です。ただし、更新時の年齢を基準にして保険料が再計算されるため、通常、更新後の保険料は更新前よりも高くなります。

4.は適切。収入保障保険は、被保険者に万が一のことがあった場合に、被保険者または遺族に保険金が支給されるタイプの死亡保険です。

保険金の受取方法は、「年金形式」だけでなく「一時金形式」「一時金&年金形式」の3つのパターンがあります。

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