四択問題
分野:リスク
保険法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 保険法では、保険金等の支払時期に関する規定が設けられており、同法の施行日後に締結された保険契約に限って適用される。
- 保険法では、告知義務に関して、同法の規定よりも保険契約者、被保険者にとって不利な内容である約款の定めは、適用除外となる一部の保険契約を除き、無効となる旨が定められている。
- 保険法は、保険契約と同等の内容を有する共済契約についても適用対象となる。
- 保険契約者と被保険者が異なる死亡保険契約は、その加入に当たって、被保険者の同意が必要である。
解答
1
解説
1.は不適切。保険法の規定は、原則として施行日後に締結された保険契約に限って適用されます。ただし、重大事由による解除や保険金等の支払時期に関する規定など、施行日よりも前に締結された保険契約にも適用される規定がいくつかあります(保険法附則第4条、第5条)。
2.は適切。保険法第53条および第82条で、保険法の規定よりも保険契約者・被保険者にとって不利な内容である約款の定めは、原則として無効となる旨が定められています。
このような規定のことを、片面的強行規定(へんめんてききょうこうきてい)といいます。私がずっと「かためん…」と読んでいたことは秘密です。
3.は適切。保険法は生命保険契約や損害保険契約だけでなく共済契約、少額短期保険契約にも適用されます。
4.は適切。生命保険契約の当事者以外の者を被保険者(保険の対象となる人)とする死亡保険契約を締結するさいには、被保険者になる者の同意が必要です。
自分の知らないところで勝手に死亡保険の対象にされていたら、なんとなく嫌ですよね…。
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