四択問題
分野:リスク
損害保険を活用した家庭のリスク管理に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 子が自転車を運転中の事故により他人にケガをさせて法律上の損害賠償責任を負うリスクに備え、家族傷害保険に個人賠償責任補償特約を付帯して契約した。
- 国内旅行中の飲食による細菌性食中毒で入院や通院をするリスクに備え、国内旅行傷害保険を契約した。
- 勤めている会社が倒産することにより、失業して所得を失うリスクに備えて、所得補償保険を契約した。
- 海岸近くに自宅を新築したので、地震による津波で自宅が損壊するリスクに備えて、火災保険に地震保険を付帯して契約した。
解答
3
解説
1.は適切。家族傷害保険に付帯された個人賠償責任補償特約は、日常生活において他人にケガをさせたり、他人の物を壊してしまった場合に生じる損害賠償責任に備えて入る保険です。
人間だけでなくペットが起こした事故も補償の対象になること、また、1つの契約で家族全員(本人・配偶者・生計を一にする親族・生計を一にする別居の未婚の子など)が補償の対象になること、の2点が大きな特徴です。
なお、故意による事故や業務中の事故、車両に関する事故、他人から借りた物を壊した場合などは補償の対象外になります。
- 他人の物を壊した場合:個人賠償責任補償特約の補償対象になる。
- 他人から借りた物を壊した場合:借用財物にあたるため、個人賠償責任補償特約の補償対象にならない。
2.は適切。国内旅行傷害保険は、病気や旅行中に発生した地震、噴火またはこれらによる津波によるケガは補償の対象になりませんが、交通事故や旅行中の食事を原因とする細菌性食中毒は補償の対象になります。
普通 傷害保険 |
国内旅行 傷害保険 |
海外旅行 傷害保険 |
|
---|---|---|---|
交通事故などの不慮の事故(国内) | ◯ | ◯ | - |
交通事故などの不慮の事故(海外) | ◯ | - | ◯ |
細菌性の食中毒 | × | ◯ | ◯ |
地震・噴火・津波を原因とする傷害 | × | × | ◯ |
病気 | × | × | ◯ |
自殺 | × | × | × |
3.は不適切。所得補償保険は、ケガや病気により就業不能になった場合に被保険者が喪失する収入を補償する保険です。勤めていた会社が倒産して失業しても補償されません。
4.は適切。地震保険は、地震だけでなく噴火・津波による損壊も補償の対象になります。
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