2019年1月試験

FP2級 学科試験 2019年1月 問11(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

生命保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、記載のない特約については考慮しないものとする。

  1. 終身保険は、死亡保障が一生涯続き、保険期間の経過とともに解約返戻金が増加する。
  2. 養老保険は、保険金の支払事由に該当せずに保険期間満了となった場合、死亡保険金と同額の満期保険金を受け取ることができる。
  3. 外貨建て終身保険は、円換算支払特約を付加することにより、契約時の円建ての死亡保険金額が死亡保険金受取時にも円貨で保証される。
  4. 収入保障保険の死亡保険金を年金形式で受け取る場合の受取総額は、一時金で受け取る場合の受取額よりも多くなる。



解答

3

解説

1.は適切。解約返戻金は、保険契約を(契約者が)中途解約したり、(保険会社が)解除したさいに契約者に払い戻されるお金です。

保険期間(=払い込んだ保険料)に比例して増加するため、保険期間が長くなればなるほど解約返戻金も増加します。このような性質から、終身保険は「貯蓄性の高い生命保険商品」といわれています。

2.は適切。養老保険は、一定期間内に死亡した場合は「死亡保険金」を、一定期間内に高度障害に認定された場合は「高度障害保険金」を、満期まで生存していた場合は「満期保険金」を受け取ることができます。3つの保険金は全て同額です。

3.は不適切。円換算支払特約とは、保険金等を外貨ではなく円で受け取るために付加するものです。保険金等を受け取るさいは換算基準日の為替レートにより円に換算されるため、契約時の円建ての死亡保険金額が保証されるわけではありません。

4.は適切。年金形式で受け取る場合は受取期間中の運用分も加算されるため、一時金で受け取る場合よりも受取総額は多くなります。

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