四択問題
分野:リスク
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 対物賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により他の自動車に損害を与えた場合、損害賠償として支払われる保険金の額は、被害者の過失割合に応じて減額される。
- 人身傷害補償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により死傷した場合、被保険者の過失部分を除いた損害についてのみ、補償の対象となる。
- 対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により配偶者にケガをさせた場合、補償の対象とならない。
- 車両保険では、特約を付帯しなければ、地震・噴火およびそれらに起因する津波による被保険自動車の損害は、補償の対象とならない。
解答
2
解説
1.は適切。例えば、被害者の過失割合が20%の場合は「被害者の損害額×20%」が減額され、損害賠償として被害者に支払われる保険金の額は「被害者の損害額×80%」になります。
2.は不適切。人身傷害補償保険は、対象者が死傷した場合に自分の過失割合にかかわらず実際の損失額が支払われる保険です。
よって、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により死傷した場合、被保険者の過失割合にかかわらず、その事故による損害の全額が保険金額を限度として人身傷害補償保険の補償の対象になります。
参考・人身傷害保険はどのような保険ですか。(日本損害保険協会)
3.は適切。対人賠償保険は、自動車事故で他人を死傷させたことにより、法律上の損害賠償責任を負う場合に備えて加入する保険です。万が一のさいに、自賠責保険でカバーできない超過分が保険会社から支払われます。
なお、上記の「他人」には配偶者や子などの家族は含まれません。社会通念上、家族間で損害賠償を求めることはないと考えられるからです。
参考・対人賠償保険はどのような保険ですか。(日本損害保険協会)
4.は適切。車両保険は、火災・台風・洪水などによる損害は保険金支払いの対象になりますが、地震・噴火またはこれらによる津波を原因とする損害は保険金の支払い対象になりません。
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