四択問題
分野:リスク
生命保険を利用した家庭のリスク管理のアドバイスに関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 「子どもが生まれたので、教育資金を準備するために生命保険に加入したい」という相談に対して、こども保険(学資保険)への加入を提案した。
- 「病気やケガで入院した場合の医療費負担が不安なので生命保険に加入したい」という相談に対して、医療保険への加入を提案した。
- 「自分が死亡した場合の相続税の納税資金を確保するために生命保険に加入したい」という相談に対して、終身保険への加入を提案した。
- 「自分の老後の生活資金を準備するために生命保険に加入したい」という相談に対して、定期保険への加入を提案した。
解答
4
解説
1.は適切。こども保険(学資保険)は、子供の教育資金を準備することを目的とした保険です。満期時に受け取ることができる満期保険金を高校や大学の入学金等に充てることができます。
2.は適切。本肢のような相談内容に対しては、所得補償保険(ケガや病気により就業不能になった場合に被保険者が喪失する収入を補償する保険)という提案も考えられます。
3.は適切。終身保険は、被保険者が死亡したさいに死亡保険金が保険金受取人に支払われるため、保険金受取人は相続税の納税資金を確保することができます。
4.は不適切。定期保険は、一定の期間内に被保険者が死亡した場合に、死亡保険金が支払われるタイプの保険です。保険料は掛け捨てで、満期保険金はありません(=貯蓄性が低い)。
よって、「自分の老後の生活資金を準備するために生命保険に加入したい」というニーズには不向きな保険です。本肢のような相談内容に対しては、定期保険ではなく個人年金保険等への加入を提案しましょう。
田口先生
本問は、2018年9月試験の第20問とほとんど同じ問題です!
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