四択問題
分野:タックス
所得税の納税義務者に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 非永住者とは、居住者のうち日本国籍がなく、かつ、過去10年以内の間に日本国内に住所または居所を有していた期間の合計が5年以下である個人をいう。
- 非永住者は、国内源泉所得に限り、所得税の納税義務がある。
- 非永住者以外の居住者で、日本国籍を有しない者は、国内源泉所得、国外源泉所得のうち国内において支払われたものまたは国外から送金されたものに限り、所得税の納税義務がある。
- 日本国籍を有する非居住者は、国内源泉所得および国外源泉所得について所得税の納税義務がある。
解答
1
解説
1.は適切。納税義務者は「居住者」と「非居住者」に大別することができます。「居住者」はさらに「非永住者」と「非永住者以外」に分類することができます。
- 居住者:国内に住所を有し、または、現在まで引き続き1年以上居所を有する個人
- 非永住者:居住者のうち日本国籍がなく、かつ、過去10年以内の間に日本国内に住所または居所を有していた期間の合計が5年以下である個人
- 非永住者以外:非永住者以外の居住者
- 非居住者
2.は不適切。国内源泉所得にかぎり所得税の納税義務があるのは、非永住者ではなく非居住者です。
非永住者は「国外源泉所得以外の所得」および「国外源泉所得で国内において支払われ、または国外から送金されたもの」について所得税の納税義務があります。
3.は不適切。非永住者以外の居住者は、所得が生じた場所が日本国の内外を問わず、そのすべての所得について所得税の納税義務があります。居住者のほとんどがこちらに分類されます。
4.は不適切。日本国籍を有する非居住者は、国内源泉所得についてのみ所得税の納税義務があります。
FP2級 過去問解説 全問リスト
【試験回別】過去問解説
FP2級 過去問解説