合格体験記

FP2級の合格体験記(2017年9月試験・FP協会)よさくさん

基本情報

  • 試験回:2017年9月試験
  • 投稿者:よさくさん
  • 勉強形態:独学
  • 受験回数:2回
  • 勉強時間:約6か月

はじめに

初めまして。私は現在27歳で、非正規雇用ゆえに時間にゆとりがあったので、FPを受験することにしました。2級の受験は今回が2回目で、1回目とあわせて約245時間勉強しました。

これまでの学習状況は…2016年9月にFP3級(きんざい・個人資産相談業務)に完全合格したものの、年末の繁忙期にかまけて2017年5月試験の申込締切日まで全く勉強しませんでした。

その結果、5月試験では2級の学科試験に合格できず、実技試験(FP協会)のみ一部合格、今回の2017年9月試験で学科試験に合格し、晴れて2級の完全合格になりました。

  • よさくさんの受験状況
  • FP3級:きんざい(個人資産相談業務)を受験
  • FP2級:FP協会(資産設計提案業務)を受験

編集注:FP試験の主催団体は「きんざい」と「FP協会」の2種類があり、受験生はどちらか好きなほうを選んで受験することができます。よさくさんのように3級はきんざい、2級はFP協会で受験することも可能です(※もちろん逆の組み合わせも可能)。

  • よさくさんの合格状況
  • 2016年9月試験:3級合格
  • 2017年5月試験:2級の実技試験に合格
  • 2017年9月試験:2級の学科試験に合格→2級合格

編集注:FP試験は「学科試験」と「実技試験」の2つの試験で構成されており、両方に合格すると完全合格になります。必ずしも1回の試験で両方に合格する必要はなく、片方ずつ受験して完全合格を目指すこともできます。

使用テキスト・問題集

電卓はロフトで買ったCanonの抗菌電卓です。基本的な計算しかできませんが、簿記の勉強でも使っていたので使いやすく、FPでも使えるみたいだったのでそのまま使いました。

なお、簿記試験で使える電卓とは条件が異なり、大きさとかも指定されているので、気になる方は事前に確認しておいたほうがいいです。

編集注:FP試験に持ち込める電卓のサイズは「外形寸法がおおむね26㎝×18㎝の大きさを超えないもの」と規定されています。

1回目の受験で使用した教材

ほどほどに分かりやすいものの、アマゾンレビューにも書かれているとおり、一発合格するには網羅的にわかってないといけない本でした。理解するのに5周くらいかかりました。70点

とても難しくて分量も多いため、3周解きましたが解くので精一杯でした。しかしこの本のおかげで後々の問題集を解くのに苦労しなくなったので、そういった点は良かったです。85点

問題を眺めただけで実際には使いませんでしたが、本試験ではこのような問題が出るのかと戦々恐々としました。50点

きんざいの問題集の難しさに辟易し、試験の3週間前に購入。もうちょっと早くから解けば良かったです。95点

上記のスッキリわかると共に購入。実技試験の合格はこちらの「計算ドリル」なくしてはありえなかったです。100点

TACの予想問題集
TACの予想問題集

計算ドリル
計算ドリル

2回目の受験で使用した教材

1回目の使用テキストより索引も内容も細かく、試験には出ないようなことも書かれていたので、辞書代わりに使っていました。90点

某巨大掲示板にてお勧めされてたので購入。やり方次第では活かされもするし、そうでもないような構成でした。難しさだけでなく頻出度もあれば良かったなあと思うので5点減点。95点

この本のおかげで直前期の不安は全て消えました。今回は直前予想の「つめこみノート」も使用。買って良かったです。100点

つめこみノート1
つめこみノート1

つめこみノート2
つめこみノート2

実技試験の合格体験記(2017年5月試験)

2016年9月試験に3級合格後、きんざいの2級の問題集を見て、学科試験の難しさが格段に上がっていること、完全合格の合格発表の仕方に憧れもあり、申し込み時にFP協会へのくら替えを決断いたしました。

3月ごろから問題を解き始め、途中、問題集を変えたりしながらなんとか試験日まで149時間36分勉強しました。学科試験はいける!と思ったものの、35/60とあと一問に泣きました。学科試験は知っているか知っていないかが勝敗の分かれ目だと思いました。

実技試験の対策は、TACの予想問題集(あてる)の計算ドリルを試験前日まで5周くらいしました。本試験の点数は75/100で合格できました。もともと簿記2級を持っており、計算にも強いほうなので、簿記と同様に解説の解き方に合わせて電卓をひたすら叩いただけです。

編集注:FP2級の学科試験は、60点満点中36点以上の正答(正答率60%以上)で合格になります。実技試験は、100点満点中60点以上の正答(正答率60%以上)で合格になります。

学科試験の合格体験記(2017年9月試験)

8月までは「すばる舎」の精選過去問題集を集中して解き、全問題を2周しました(一部の問題については3周)。ひとつの分野だけで50問もあるので、当初はかなりきつかったです。

ただ、2周目が終わる頃にはひとつの分野(50問)を小1時間で9割方正解できるようになっていたので、自信をもって予想問題集(あてる)に取り掛かりました。

過去問題集・予想問題集の問題を解くうえで気をつけていたことは以下のとおりです。


問題ごとに「解いた日」や「出来」を、◎(理解して解いた)、△(まぐれ)、×(解けなかった)で記し、解いた日によって違う色で記録しました。


「1日●問以上解く」と、スタディプラスやインスタグラムなどのSNSで宣言したり、ノートに記録しました。SNSは、モチベーションの維持や受験経験者のアドバイスを伺うには良かったですが、使いすぎには注意しましょう。


途中、1日に解いている量が田口さんの合格体験記のそれには遠く及んでいないことが分かったので、少しずつ負荷をかけて、1日に解く問題の量を徐々に増やしていきました。今振り返ってみると、これはかなり効果的でした。


毎日やるべきことと、試験までに絶対やらないことを決めました。試験までに絶対やることはインスタグラムでの進捗報告、感想をなんとなく書くことでした。絶対やらないことは、徹夜と習い事のお稽古でした。


わからないところはテキストで逐一調べて、今流行りの付箋ノートのようにまとめノートを作ってました。上に書いた◎△×の3段階のうち、△と×については必ず調べました。テキストを見てもわからないところはネットで無料ポイント講座のページを見てました。


1回目・2回目ともに無印のマンスリーカレンダーに、試験日までのカウントダウン(試験まであと●日)を書き込み、さらに、勉強開始日から試験日までの全てが見渡せるオリジナルカレンダーを作りました。


予想問題集(あてる)は、なんとか2周できました。解き始めた頃はあまりの難しさに弱音を吐いてましたが、ポイントになるところは必ずオレンジのフリクションで解説を転記し、赤シートで隠して2周目を解きました。

表紙に書かれている(60問中)39問の的中実績が本当であれば、この1冊の内容をすべて理解すれば合格できるし、また、点数記入欄が2回分まで用意されているということは、きちんと2周すれば合格できるんだ!と自分に言い聞かせて問題を解きました。

しかし、ここまでがんじがらめなスケジュールで、制限の多いルーティン、試験2週間前に前から気になっていたハーブアンドライフ検定とメディカルハーブ検定を受けていたことから、胃の状態があまりにも悪くなり、会社を1日早退してしまいました。

要領が悪いのと体力のなさゆえですが、直前期は精神的にきつかったです。

試験の1日の流れ

前日に必要な持ち物を準備しました。

鉛筆の芯を削る、試験会場までの行き先、自分の作ったまとめノートと予想問題集(あてる)の直前つめこみノート、滅多に装着しない腕時計の針が合っているかは特に確認し、直前予想も8割方解けたので出来る事はやった、と思い23時には床に入りました。

6時半ごろに起床、試験前のルーティンであるトイレとお風呂の掃除をし、7時半ごろには家を出てました。

電車内では直前つめこみノートを繰り返し読み、8時半前に着いた会場近くのカフェでまとめノートを一周。結果的にはどちらからも出題されたので、ここで見ておいて良かったです。

試験開場の5分くらい前に教室前に到着、机上に置いていいものやシャー芯・鉛筆の濃さを確認したり、直前つめこみノートをぼんやりと見ながら試験時間まで時を過ごしました。

10:00 試験開始!

まずどのような問題が出題されているか確認しましたが、順番に解いても余裕があるだろう、という結論に至りました。

特別な知識は必要としないのものの、ちょっと考えないとできない資料解釈の問題、金融資産運用のマイナス金利の問題など、今までに解いた経験がない問題がいくつかあって焦りましたが(特に金融資産運用の問題)、繰り返し選択肢を確認し、検算やマークミスを確認して、途中退出可能時間ギリギリの試験終了15分前に退出しました。

17時半の解答速報までドキドキでしたが、自己採点の結果は合格圏内だったので安心しました。

終わりに

試験の結果は不動産が予想より2点高く、41/60で学科試験に合格することができました。

  • ライフプラン二ング:9/10
  • リスク管理:6/10
  • 金融資産運用:4/10
  • タックスプラン二ング:8/10
  • 不動産:8/10
  • 相続・事業承継:6/10

今回は、苦手だったライフプラン二ングや年金がきちんと解けたことで、比較的得意なのに本番では解けなかった金融資産運用の点数をカバーしたこと、リスク管理・タックスプラン二ング・不動産でいつもの実力が本番で出せたこと、などが合格のカギになりました。

最後に、諦めそうになってもここまでこれたのは両親やSNS、リア友の叱咤激励のおかげだと思います。何度言っても感謝しつくせません。これから受験される方も最後まで諦めず、コツコツと問題演習して試験に臨めるよう心から祈念いたします。

最後まで読んでくださりありがとうございました!

よさくさんが使われた教材や電卓のまとめ

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