四択問題
分野:金融
下記<資料>から求められるPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)に基づく、A社株式とB社株式の株価の比較評価に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、A社とB社の業種および事業内容は同一の分類であるものとする。
- PERではA社の方が割安、PBRではB社の方が割安と評価できる。
- PERではB社の方が割安、PBRではA社の方が割安と評価できる。
- PERおよびPBRのいずれにおいても、A社の方が割安と評価できる。
- PERおよびPBRのいずれにおいても、B社の方が割安と評価できる。
解答
2
解説
PERは「株価が1株あたり当期純利益の何倍であるか」を示す指標です。数値が小さければ小さいほど割安と評価されます。
一方、PBRは「株価が1株あたり純資産の何倍であるか」を示す指標です。PERと同様に、数値が小さければ小さいほど割安と評価されます。
- PER・PBRの計算式
- PER(株価収益率)=株価÷1株あたり純利益
- PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株あたり純資産
なお、1株あたり純利益は「当期純利益」を「発行済み株式数」で除して計算し、1株あたり純資産は「自己資本(=)純資産」を「発行済み株式数」で除して計算します。
- A社の1株あたり純利益・純資産
- 1株あたり純利益=50億円÷8,000万株=@62.5円
- 1株あたり純資産=800億円÷8,000万株=@1,000円
- B社の1株あたり純利益・純資産
- 1株あたり純利益=100億円÷1億株=@100円
- 1株あたり純資産=1,000億円÷1億株=@1,000円
- A社のPER・PBR
- PER(株価収益率)=1,000円÷@62.5円=16倍
- PBR(株価純資産倍率)=1,000円÷@1,000円=1倍
- B社のPER・PBR
- PER(株価収益率)=1,200円÷@100円=12倍
- PBR(株価純資産倍率)=1,200円÷@1,000円=1.25倍
上述のとおり、PER・PBRは数値が小さければ小さいほど割安と評価されるため、PERではB社の方が割安、PBRではA社の方が割安と評価できます。
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