2020年1月試験

FP3級 学科試験 2020年1月 問30(過去問解説)

正誤問題

分野:相続

取引相場のない株式の相続税評価において、純資産価額方式とは、評価会社の株式の価額を、評価会社と事業内容が類似した上場会社の株価および配当金額、利益金額、純資産価額を基にして算出する方式である。




解答

×(不適切)

解説

取引相場のない株式の評価方法には「類似業種比準方式」「純資産価額方式」「類似業種比準方式と純資産価額方式の併用方式」「配当還元方式」の4種類があります。

純資産価額方式とは、会社の純資産の価額を相続税の評価額(=時価)で評価し、その金額を発行済み株式数で除することにより、取引相場のない株式の1株あたりの評価額を計算する方法です。

本問で説明されている「評価会社と事業内容が類似した上場会社の株価および配当金額、利益金額、純資産価額を基にして算出する方式」は、純資産価額方式ではなく類似業種比準方式になります。

  • 原則的評価方式
  • 類似業種比準方式:上場している類似企業の株価をベースに、1株あたりの配当額・利益額・簿価純資産額を加味して、取引相場のない株式の1株あたりの評価額を計算する方法。
  • 純資産価額方式:会社の純資産の価額を相続税の評価額(=時価)で評価し、その金額を発行済み株式数で除することにより、取引相場のない株式の1株あたりの評価額を計算する方法。
  • 併用方式:類似業種比準方式と純資産価額方式を併用して、取引相場のない株式の1株あたりの評価額を計算する方法。
  • 特例的評価方式
  • 配当還元方式:配当金額をベースにして、取引相場のない株式の1株あたりの評価額を計算する方法。

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