2020年9月試験

FP2級 学科試験 2020年9月 問12(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた年金受取総額と同額の死亡給付金を受け取ることができる。
  2. 定額個人年金保険では、他の契約条件が同一の場合、保険料の払込満了から年金受取開始までの据置期間が長い方が、受け取る年金額は多くなる。
  3. 確定年金では、年金受取期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、相続人等が既払込保険料相当額の死亡給付金を受け取ることができる。
  4. 終身年金では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が男性の方が女性よりも高くなる。



解答

2

解説

1.は不適切。確定年金では、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた死亡給付金(既払込保険料相当額)を受け取ることができます。

2.は適切。払い込んだ保険料は、払込満了日から年金受取開始までの据置期間中にも運用されるため、据置期間が長いほうが受け取る年金額は多くなります。

3.は不適切。確定年金では、年金受取期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、相続人等が年金の残額を受け取ることができます。

4.は不適切。終身年金は生存している間ずっと、年金を受け取ることができます。

被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間などの契約内容が同一の場合、女性のほうが男性よりも平均寿命が長いため、保険料は女性のほうが男性よりも高くなります

  • 男性の平均寿命は80代前半 → 年金受取期間が女性よりも短い → 女性よりも保険料が安い
  • 女性の平均寿命は80代後半 → 年金受取期間が男性よりも長い → 男性よりも保険料が高い

なお、終身保険は保証が一生涯続く保険です。被保険者の年齢・死亡保険金額・保険料払込期間など契約内容が同一の場合、終身保険の保険料は被保険者の性別に関係なく同額になります。終身年金と混同しないように気をつけましょう。

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