2020年9月試験

FP2級 学科試験 2020年9月 問22(過去問解説)

四択問題

分野:金融

銀行等の金融機関で取り扱う預金の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 貯蓄預金は、クレジットカード利用代金などの自動振替口座や、給与や年金などの自動受取口座として利用することができる。
  2. 当座預金は、公共料金などの自動振替口座として利用することはできるが、株式の配当金の自動受取口座として利用することはできない。
  3. 為替先物予約を締結していない外貨定期預金の満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円安になれば、当該外貨定期預金に係る円換算の運用利回りは高くなる。
  4. 期日指定定期預金は、預金者が預入時に据置期間経過後から最長預入期日までの間で満期日を指定しなければならない。



解答

3

解説

1.は不適切。貯蓄預金は、預金残高が基準残高を上回っている場合に、普通預金よりも高い利率が適用される預金です。

クレジットカード利用代金などの自動振替口座や、給与や年金などの自動受取口座として利用することはできません。

2.は不適切。当座預金は、公共料金などの自動振替口座として利用することができますし、株式の配当金の自動受取口座として利用することもできます。

3.は適切。為替先物予約を締結していない外貨定期預金の満期時の為替レートが預入時の為替レートに比べて円安になった場合、日本円での価値が増加するため円換算の運用利回りは上昇します。

例えば、1ドル100円のときに1年満期の定期預金(年利率5%)に1,000ドルを預けた場合、1年後の満期時に「元本1,000ドル」と「利息50ドル」の合計1,050ドルを受け取ることができます。

預入時と満期時の為替レートが同じ(1ドル100円)だった場合、円換算額は105,000円(=1,050ドル×@100円)になり、円換算額の運用利回りは年5.00%になります。

仮に、満期時の為替レートが預入時よりも円安(1ドル110円)になっていた場合、円換算額は115,500円(=1,050ドル×@110円)になり、円換算額の運用利回りは年11.55%になります。

4.は不適切。期日指定定期預金は、預入時ではなく1年間の据置期間が経過した後に、満期日を自由に指定することができる預金です。

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