四択問題
分野:相続
各種金融資産等の相続税評価に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 外貨預金の邦貨換算については、原則として、取引金融機関が公表する課税時期における最終の対顧客直物電信買相場(TTB)またはこれに準ずる相場による。
- ゴルフ会員権のうち、株式の所有を必要とせず、かつ、譲渡できない会員権で、返還を受けることができる預託金等がなく、ゴルフ場施設を利用して単にプレーができるだけのものについては評価しない。
- 金融商品取引所に上場されている利付公社債の価額は、発行価額と源泉所得税相当額控除後の既経過利息の額との合計額によって評価する。
- 相続開始時において、保険事故が発生していない生命保険契約に関する権利の価額は、原則として、相続開始時においてその契約を解約するとした場合に支払われることとなる解約返戻金の額によって評価する。
解答
3
解説
1.は適切。相続税評価は日本円で行うため、金融機関が顧客から外貨を買って円を支払う時に使う為替レート(TTB)またはこれに準ずる相場により円換算額を計算します。
2.は適切。ゴルフ会員権は取引価格や株式の価格などをもとに評価額を計算します。
ただし、「株式の所有を必要とせず、かつ、譲渡できない会員権で、返還を受けることができる預託金等がなく、ゴルフ場施設を利用して単にプレーができるだけのもの」など、資産的価値がないゴルフ会員権については評価しません。
3.は不適切。金融商品取引所に上場されている利付公社債の価額は、金融商品取引所が公表する課税時期の最終価格と源泉所得税相当額控除後の既経過利息の額との合計額で評価します。
4.は適切。なお、解約返戻金のない掛け捨て保険などは評価しません。
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