2022年5月試験

【過去問解説】FP3級 学科試験 2022年5月 問36(生命保険)

正誤問題

分野:リスク

生命保険会社が【?】を引き下げた場合、通常、その後の終身保険の新規契約の保険料は高くなる。

  1. 予定利率
  2. 予定死亡率
  3. 予定事業費率



解答

1

解説

生命保険の保険料は、将来の保険金・給付金等の支払の財源となる「純保険料」と、保険会社が保険契約を維持・管理していくために必要な経費等の財源となる「付加保険料」で構成されています。

なお、純保険料は、予定死亡率に基づいて計算される「死亡保険料」と、予定利率に基づいて計算される「生存保険料」の2つに細分類することができます。

生命保険の保険料
  • 純保険料
  • 死亡保険料(→予定死亡率に基づいて計算される)
  • 生存保険料(→予定利率に基づいて計算される)
  • 付加保険料(→予定事業費率に基づいて計算される)

純保険料の「死亡保険料」と「生存保険料」は予定死亡率および予定利率を元に計算され、付加保険料は予定事業費率を元に計算されます。

  • 予定死亡率:過去の統計データにもとづいて算定した死亡率
  • 予定利率:保険料として集めたお金の期待運用利回り
  • 予定事業費率:保険会社の運営に必要な諸経費

生命保険会社が予定死亡率・予定事業費率を引き下げた場合、生命保険会社から出ていくお金が少なくなるため、その後の終身保険の新規契約の保険料は安くなります。

一方、生命保険会社が予定利率を引き下げた場合、生命保険会社に入ってくるお金が少なくなるため、その後の終身保険の新規契約の保険料は高くなります。

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