四択問題
分野:リスク
個人年金保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 終身年金では、他の契約条件が同一の場合、保険料は被保険者が女性であるよりも男性である方が高くなる。
- 確定年金では、年金受取期間中に被保険者が死亡した場合、死亡保険金受取人が既払込保険料相当額の死亡保険金を受け取ることができる。
- 外貨建て個人年金保険は、契約時に円換算支払特約を付加することで、為替変動があっても、円貨で受け取る年金受取総額が既払込保険料総額を下回ることはない。
- 変額個人年金保険は、特別勘定による運用実績によって、将来受け取る年金額や解約返戻金額が変動する。
解答
4
解説
1.は不適切。終身年金は生存している間ずっと、年金を受け取ることができます。
被保険者が同年齢で、基本年金額や保険料払込期間などの契約内容が同一の場合、女性のほうが男性よりも平均寿命が長いため、保険料は女性のほうが男性よりも高くなります。
- 男性の平均寿命は80代前半 → 年金受取期間が女性よりも短い → 女性よりも保険料が安い
- 女性の平均寿命は80代後半 → 年金受取期間が男性よりも長い → 男性よりも保険料が高い
なお、被保険者の年齢・死亡保険金額・保険料払込期間など契約内容が同一の場合、終身保険の保険料は被保険者の性別に関係なく同額になります。終身年金と混同しないように気をつけましょう。
2.は不適切。確定年金は、年金受取期間中に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡保険金受取人が年金の残額を受け取ることができます。
なお、年金受取開始日前に被保険者(=年金受取人)が死亡した場合、死亡給付金受取人が契約時に定められた既払込保険料相当額の死亡保険金を受け取ることができます。混同しないように気をつけましょう。
3.は不適切。円換算特約は年金を円貨で受け取るための特約にすぎず、為替の変動による影響を排除するものではありません。
よって、為替相場の変動により円高が進んでいた場合は、円貨で受け取る年金受取総額が既払込保険料相当額を下回ることがあります。
4.は適切。なお、将来の年金額や解約返戻金には最低保証はありませんが、死亡給付金には最低保証(基本給付金)があります。
FP2級 過去問解説 全問リスト
【試験回別】過去問解説
FP2級 過去問解説