2016年5月試験

FP2級 学科試験 2016年5月 問12(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

生命保険料の払込みが困難になった場合に、保険料の負担を軽減する方法に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 保険会社が解約返戻金の範囲内で保険料を自動的に貸し付けて、契約を有効に継続する自動振替貸付制度がある。
  2. 保険料払込期間の途中から保険金額を減額することにより、保険料の負担を軽減することができる。
  3. 保険料払込期間の途中で保険料の払込みを中止して、その時点での解約返戻金相当額をもとに、元契約の保険金額と同額の一時払定期保険に変更する延長保険がある。
  4. 保険料払込期間の途中で保険料の払込みを中止して払済保険に変更した場合、特約はすべて継続できる。



解答

4

解説

1.は適切。自動振替貸付制度の対象保険で、じゅうぶんな解約返戻金がある場合は、原則として本制度が自動的に適用されます。

2.は適切。経済状況やライフステージにあわせて保険金額を増額したり、減額することができます。それにともない、保険料も増減します。

3.は適切。延長保険とは、保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに元の契約の保険金額を変えずに、元の主契約と同じ種類の保険等に変更することをいいます。なお、保険期間は元の契約よりも短くなります。

4.は不適切。保険料の払込みを中止する場合、その時点での解約返戻金相当額をもとに、「払済保険」または「延長保険」に切り替えることができます。

  • 払済保険:保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、元の契約の保険期間を変えずに、元の主契約と同じ種類の保険に変更する→保険金額は元の契約よりも少なくなる。
  • 延長保険:保険料の払込みを中止し、その時点での解約返戻金をもとに、元の契約の保険金額を変えずに、元の主契約と同じ種類の保険に変更する→保険期間は元の契約よりも短くなる。

なお、主契約に付帯されていた特約については、「払済保険」または「延長保険」のどちらに切り替えた場合でも消滅します(※一部例外あり)。

払済保険
延長保険
田口先生1
田口先生
本問は、2019年9月試験の第11問とほとんど同じ問題です!

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