FP2級の試験範囲

 FP2級は、FP3級と同様に「ライフプランニングと資金計画」「リスク管理」「金融資産運用」「タックスプランニング」「不動産」「相続・事業継承」の6分野から問題が出題されます。

学科試験

 FP協会・金財共通で、マークシート形式の四択問題が60問出題されます。合格点は60点満点で36点以上(得点率60%以上)です。

実技試験

 FP協会は「資産設計提案業務」から40問が記述式で出題されます。合格点は100点満点で60点以上(得点率60%以上)です。

 一方、金財は「個人資産相談業務or中小事業主資産相談業務or生保顧客資産相談業務or損保顧客資産相談業務」から1つを選択します。

 FP協会と同様に記述式の問題が出題され(問題数:5題)、合格点は50点満点で30点以上(得点率60%以上)です。

FP2級の出題実績一覧表(PDFファイル)を無料配布中!

 なお、試験回別の詳細な出題実績は別途、PDFファイルにまとめました。下記のリンクをクリックまたはタップすると別窓で表示されますので、ご自由にダウンロード・プリントアウトしてお使いください。

FP2級 学科試験(共通)

FP2級 実技試験(FP協会・資産設計提案業務)

FP2級 実技試験(金財・個人資産相談業務)




FP2級の出題実績一覧

 以下の表は、「各分野の出題論点」および「2009年1月試験~2017年1月試験までの出題実績(出題回数)」をまとめたものです。なお、金財の実技試験は「個人資産相談業務」の出題実績をご紹介しています。

A. ライフプランニングと資金計画

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. ファイナンシャル・プランニングと倫理 3 1 0
2. ファイナンシャル・プランニングと関連法規 20 33 0
3. ライフプランニングの考え方・手法 18 168 3
4. 社会保険 53 67 32
5. 公的年金 70 59 38
6. 企業年金・個人年金等 39 3 5
7. 年金と税金 4 0 0
8. ライフプラン策定上の資金計画 28 49 0
9. 中小法人の資金計画 17 1 0
10. ローンとカード 5 0 0
11. ライフプランニングと資金計画の最新の動向 3 0 0

 学科試験(共通)は「社会保険」「公的年金」「企業年金・個人年金等」が頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 社会保険:健康保険と国民健康保険の違い、公的介護保険の概要、労災保険の給付内容、雇用保険の給付内容
  • 公的年金:国民年金の被保険者(第1号~第3号)の分類、年金を併給できる組み合わせ
  • 企業年金・個人年金等:控除の種類と分類、確定拠出年金のポイント、自営業者等のための年金制度

 実技試験(FP協会)は「ライフプランニングの考え方・手法」、実技試験(金財)は「公的年金」が頻出論点です。資金計画を立てるさいに必要となる6つの係数(終価係数・現価係数・年金終価係数・減債基金係数・資本回収係数・年金現価係数)はきちんと押さえておきましょう。

 なお、実技試験は過去に出題された問題が(数字や設定を少しいじって)何度も繰り返し出題される傾向にあるので、過去問対策が非常に有効です。

B. リスク管理

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. リスクマネジメント 0 0 0
2. 保険制度全般 17 1 0
3. 生命保険 105 80 0
4. 損害保険 83 29 0
5. 第三分野の保険 25 14 0
6. リスク管理と保険 29 3 0
7. リスク管理の最新の動向 0 1 0

 学科試験(共通)は「生命保険」「損害保険」が頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 生命保険:個人年金保険の受け取り方による分類、生命保険料控除の区分と上限金額、個人年金保険料控除が受けられる保険契約の4要件、法人契約の生命保険(ハーフタックスプラン・長期平準定期保険・個人年金保険)の経理処理
  • 損害保険:火災保険の補償の範囲、地震保険のポイント・ルール、自賠責保険の内容、自動車保険の各特約の内容、傷害保険の種類と補償範囲、賠償責任保険の種類と補償範囲

 実技試験(FP協会)は「生命保険」が頻出論点ですが、特に「保険証券から支払われる保険金額」を計算させる問題がよく出題されます。過去問を使ってきちんと対策しておきましょう。

 なお、実技試験(金財)は、この分野からは出題されていません。

C. 金融資産運用

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. マーケット環境の理解 26 12 0
2. 預貯金・金融類似商品等 16 3 1
3. 投資信託 32 28 20
4. 債券投資 39 18 8
5. 株式投資 47 35 11
6. 外貨建商品 16 16 11
7. 保険商品 0 0 0
8. 金融派生商品 12 0 0
9. ポートフォリオ運用 23 0 9
10. 金融商品と税金 19 17 18
11. セーフティネット 13 6 0
12. 関連法規 17 6 0
13. 金融資産運用の最新の動向 0 1 0

 学科試験(共通)は「マーケット環境の理解」「投資信託」「債券投資」「株式投資」「ポートフォリオ運用」などが頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • マーケット環境の理解:主な経済・景気の指標、消費者契約法・金融商品販売法・金融商品取引法の内容
  • 投資信託:各種分類、公社債投資信託のルール、投資信託に係るコスト
  • 債券投資:3種類の個人向け国債、債券利回りの計算
  • 株式投資:約定日と受渡日、経済指標(日経平均・TOPIX)、株式投資に用いる指標(PER・PBRなど)
  • ポートフォリオ運用:ポートフォリオの期待収益率の計算方法、シャープレシオの計算方法

 また最近は、時事問題としてNISA(少額投資非課税制度)に関する問題が出題されています。対象となる人や非課税となる期間、限度額などを押さえておきましょう。

 実技試験は様々な論点から満遍なく出題されていますが、債券利回りの計算(応募者利回りや所有期間利回りなど)や会社四季報を使った投資指標の計算(PERやPBR、配当利回りなど)、外貨建て商品利回りの計算などがよく出題されます。

D. タックスプランニング

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. わが国の税制 1 0 0
2. 所得税の仕組み 27 6 9
3. 各種所得の内容 41 53 22
4. 損益通算 29 5 0
5. 所得控除 27 31 16
6. 税額控除 28 5 9
7. 所得税の申告と納付 20 14 18
8. 個人住民税 1 7 3
9. 個人事業税 0 0 0
10. 法人税 39 0 0
11. 法人住民税 1 0 0
12. 法人事業税 0 0 0
13. 消費税 27 3 0
14. 会社、役員間および会社間の税務 10 0 0
15. 決算書と法人税申告書 8 0 0
16. 諸外国の税制度 0 0 0
17. タックスプランニングの最新の動向 0 0 1

 学科試験(共通)は「各種所得の内容」「損益通算」「所得控除」「税額控除」「法人税」などが頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 各種所得の内容:所得税の計算の流れ、10種類の所得、各所得の計算方法・課税方法
  • 損益通算:損益通算できる4つの所得、不動産所得・譲渡所得のの損益通算の例外
  • 所得控除:14種類の所得控除の要件と控除額
  • 税額控除:配当控除の控除額と対象外となるもの、住宅ローン控除の限度額・控除率・控除期間・適用要件
  • 法人税:交際費の分類と損金算入限度額、租税公課の分類、法定償却方法、役員給与の種類と処理方法、青色申告承認申請書の提出期限、確定申告と中間申告の納付期限

 なお、「10種類の所得」「青色申告ができる所得」「損益通算できる損失」の3つに関しては、以下の語呂を使って暗記することをおすすめします。

  • 10種類の所得:りはいふじきゅうたいさんじょういちざつ(→利配不事給退山譲一雑)
  • 青色申告ができる所得:ふじさん(→不動産・事業・山林の頭文字)は青い(→青色申告)
  • 損益通算できる損失:富士山上(→不動産・事業・山林・譲渡の頭文字)

 また、所得控除は医療費控除・配偶者控除・扶養控除から出題されることが多く、所得税の申告と納付は確定申告の必要があるかどうかをよく問われます。過去問や練習問題を使ってきちんと対策しておきましょう。

 実技試験は、確定申告書や源泉徴収票の読み取り問題が出題されます。給与所得の計算手順や税額控除の仕組み、各種所得控除の読み取り方などをきちんと押さえておきましょう。

 なお、基礎控除38万円は源泉徴収票には載らないので、控除額合計を計算する問題の場合は足し忘れに気をつけてください。

E. 不動産

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. 不動産の見方 35 29 5
2. 不動産の取引 58 7 11
3. 不動産に関する法令上の規制 76 23 22
4. 不動産の取得・保有に係る税金 25 11 9
5. 不動産の譲渡に係る税金 29 12 16
6. 不動産の賃貸 5 6 8
7. 不動産の有効活用 24 5 6
8. 不動産の証券化 7 1 0
9. 不動産の最新の動向 0 0 0

 学科試験(共通)は「不動産の取引」「不動産に関する法令上の規制」が頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 不動産の取引:瑕疵担保責任、媒介契約の種類
  • 不動産に関する法令上の規制:借地借家法・建築基準法・都市計画法の内容

 また、土地の価格(公示価格・基準地標準価格・固定資産税評価額・相続税評価額)はよく問われるので基準日・公表日・決定機関・評価割合を暗記しましょう。さらに、普通借地権は3種類の定期借地権とセットで、存続期間・更新の有無・利用目的・契約方法を覚えましょう。

 建築基準法の用途制限については全てを覚える必要はありませんが、どこにでも建てられる診療所、工業専用地域以外なら建てられる住宅、一部制限のある大学・病院ぐらいは簡単に押さえておきましょう。

 実技試験は、不動産登記の読み取りや建ぺい率・容積率の計算問題がよく出題されます。後者は、建ぺい率の緩和や前面道路の幅員による容積率の制限などとセットで問われるので、過去問や練習問題を使ってきちんと対策しておきましょう。

F. 相続・事業承継

学科
(共通)
実技
協会 金財
1. 贈与と法律 12 1 0
2. 贈与と税金 46 21 11
3. 相続と法律 61 31 18
4. 相続と税金 49 28 35
5. 相続財産の評価(不動産以外) 17 6 2
6. 相続財産の評価(不動産) 35 30 10
7. 不動産の相続対策 6 0 0
8. 相続と保険の活用 7 0 0
9. 事業継承対策 21 0 2
10. 事業と経営 5 1 0
11. 相続・事業承継の最新の動向 0 0 1

 学科試験(共通)は「相続と法律」「相続と税金」が頻出論点です。特に以下の内容をきちんと押さえておきましょう。

  • 相続と法律:法定相続人・法定相続分のルール、遺言の種類と内容
  • 相続と税金:生命保険金・死亡退職金のうちの非課税額の計算、相続税計算上の法定相続人の数、基礎控除および各種控除の計算方法、申告期限、延納と物納のルール

 遺言の種類(自筆証書遺言・公正証書遺言・秘密証書遺言)はよく問われるので作成方法や承認・検認の有無を暗記しましょう。

 また、贈与税は配偶者控除などの特例に関する問題がよく出題されるので、要件や金額、ルールなどを混同しないようにきちんと押さえておきましょう。

 実技試験は、親族関係図を使った問題…具体的には「誰が法定相続人になるか」「法定相続分はいくらか」「遺言があった場合の遺留分はいくらか」などの問題がよく出題されます。

 代襲相続や相続放棄があるケースに養子が絡んでくると難しくなりますので、過去問等を使ってきちんと押さえておきましょう。

 また、路線価方式による宅地の計算問題もよく出題されます。補正率や加算率をきちんと使いこなせるレベルに仕上げておきましょう。

 なお、小規模宅地等の評価減の特例に関しては、居住用・事業用・貸付用の3つの減額割合と限度面積を覚えておきましょう。