2016年5月試験

FP2級 学科試験 2016年5月 問24(過去問解説)

四択問題

分野:金融

債券の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 割引債の現在価値は、将来価値(額面100円)に複利現価率を乗じたものとなる。
  2. 額面金額100万円につき1年間に税引前で2万円の利子が支払われる固定利付債の表面利率は、2%である。
  3. 短期債と長期債を比較した場合、他の条件が同じであれば、長期債の方が金利変動に伴う債券価格の変動が大きい。
  4. 固定利付債と変動利付債を比較した場合、他の条件が同じであれば、変動利付債の方が金利変動に伴う債券価格の変動が大きい。



解答

4

解説

1.は適切

2.は適切。表面利率はクーポンレートと呼ばれることもあります。

3.は適切。債券価格の変動幅は、償還までの期間が長いほど大きくなります

例えば…残存期間が1年の債券と20年の債券があったとします。市場金利が1%上昇した場合、残存期間が1年の債券の価格は約1%下落しますが、残存期間が20年の債券の価格は10%超も下落します。

4.は不適切。債券価格の変動幅は、変動利付債よりも固定利付債のほうが大きくなります

変動利付債の利率は、市場金利の変動に連動するため、影響の一部を「利率」で吸収することができます。

一方、固定利付債の利率は市場金利の変動に連動しないため、影響の一部を「利率」で吸収することができず、そのまま債券価格に反映されてしまうため、変動利付債よりも変動幅が大きくなってしまいます。

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