四択問題
分野:金融
国内の景気や物価の動向を示す各種指標等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 支出面からみた国内総生産(GDP)の項目のうち、民間最終消費支出が最も高い構成比を占めている。
- 国内総生産(GDP)には名目値と実質値があり、物価の動向によっては、名目値が上昇していても、実質値は下落することがある。
- 全国企業短期経済観測調査(日銀短観)は、金融部門から経済全体に供給される通貨量の残高を調査したものである。
- 景気動向指数において、有効求人倍率(除学卒)は、景気に対してほぼ一致して動く「一致系列」に分類される。
解答
3
解説
1.は適切。最も大きい「民間最終消費支出」が全体の50%~60%、2番目に大きい「政府最終消費支出」が全体の15%~20%を占めています。
2.は適切。実質値は、名目値から物価の上昇分・下落分を取り除いた値です。よって、名目値の上昇率よりも物価の上昇率のほうが大きい場合、実質値は下落します。
3.は不適切。本肢はマネーストックの説明です。日銀短観は、全国の約1万社の企業を対象とした景気動向に関するアンケート調査で、日本銀行が四半期ごとにまとめている報告書です。
4.は適切。なお、完全失業率は景気に対して遅れて動く「遅行系列」に分類されます。
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