四択問題
分野:金融
金融派生商品に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- オプション取引は、将来の一定期日または一定期間内に、原資産を、あらかじめ定められた価格で売る権利または買う権利を売買する取引である。
- オプションの売り手は、オプションを行使する権利を有するが、その権利を放棄することもできる。
- 先物取引には、証拠金を預けることによって、それよりも多額の取引ができるという現物取引にはない特徴があり、これをレバレッジ効果という。
- 現物取引と反対のポジションの先物を保有することなどにより、価格変動リスク等を回避または軽減することを狙う取引をヘッジ取引という。
解答
2
解説
1.は適切。売る権利をプット・オプション、買う権利をコール・オプションといいます。
2.は不適切。オプションの買い手は、売り手にプレミアム(オプション料)を支払う代わりに、オプションを行使する権利を手に入れますが、この権利は放棄することも可能です。
一方、オプションの売り手は、買い手からプレミアム(オプション料)を受け取る代わりに、買い手がオプションを行使したらそれに応じる義務があります。売り手にはオプションを行使したり、放棄する権利はありません。
3.は適切。証拠金の数十倍の取引が可能になるため、大きな利益を狙うことができます(※大損する可能性もあります)。
4.は適切。例えば、現物で「買い」のポジションを持っている場合、先物でそのポジションと同じ量の「売り」を持てば、取引を行った時点以降の価格変動リスクを回避することができます。
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