2019年1月試験

FP2級 学科試験 2019年1月 問17(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

傷害保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、特約については考慮しないものとする。

  1. 海外旅行傷害保険では、日本を出国してから帰国するまでの間に被った損害を補償の対象としており、国内移動中の損害は補償の対象とならない。
  2. 家族傷害保険(家族型)において、保険期間中に誕生した記名被保険者本人の子は被保険者とはならない。
  3. 普通傷害保険では、国内における事故等による損害を補償の対象としており、海外旅行中の事故等による損害は補償の対象とならない。
  4. 国内旅行傷害保険では、細菌性食中毒やウイルス性食中毒による損害は補償の対象となる。



解答

4

解説

1.は不適切。海外旅行傷害保険の補償対象期間は、日本を出国してから帰国するまでではなく自宅を出てから自宅に帰るまでです。よって、国内移動中の損害も補償の対象になります。

2.は不適切。家族傷害保険は、被保険者だけでなく配偶者や子供など対象となる家族全員のケガに備えて入る保険です。

1家族ごとの契約になるため、保険期間中に被保険者に子が生まれた場合、その子は自動的に被保険者になります。

3.は不適切。普通傷害保険では、国内における事故等による損害だけでなく、海外旅行中の事故等による損害も補償の対象になります。

4.は適切。国内旅行傷害保険は、旅行中に発生した地震、噴火またはこれらによる津波によるケガは補償の対象になりませんが、旅行中の食事を原因とする細菌性・ウイルス性食中毒は補償の対象になります。

各保険の補償対象まとめ
普通傷害保険 国内旅行傷害保険 海外旅行傷害保険
交通事故などの不慮の事故(国内) ◯:対象 ◯:対象
交通事故などの不慮の事故(海外) ◯:対象 ◯:対象
細菌性・ウイルス性の食中毒 ×:対象外 ◯:対象 ◯:対象
地震・噴火・津波を原因とする傷害 ×:対象外 ×:対象外 ◯:対象
病気 ×:対象外 ×:対象外 ◯:対象
自殺 ×:対象外 ×:対象外 ×:対象外

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