2019年1月試験

FP2級 学科試験 2019年1月 問31(過去問解説)

四択問題

分野:タックス

所得税の仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

  1. 課税総所得金額に対する所得税の税率は、課税総所得金額が大きくなるにつれて税率が高くなる超過累進税率である。
  2. 所得税では、課税対象となる所得を8種類に区分し、それぞれの所得の種類ごとに定められた計算方法により所得の金額を計算する。
  3. 所得税の納税義務者は、日本国内に住所を有する個人である居住者に限定されている。
  4. 所得税は、国や地方公共団体の会計年度と同様、毎年4月1日から翌年3月31日までの期間を単位として課される。



解答

1

解説

1.は適切。所得税の計算にあたっては、課税される所得金額を7つに区分したうえで、それぞれの区分ごとに決められた税率(5%~45%)を適用する超過累進税率が適用されます。

なお、所得税の速算表を使う場合は、課税される所得金額に各区分ごとに決められた税率を乗じたうえで、各区分ごとに決められた控除額を差し引いて所得税を計算します。

2.は不適切。利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得・雑所得の10種類に区分されます。

各所得の頭文字をとった「りはいふじきゅうたいさんじょういちざつ(利配不事給退山譲一雑)」という謎の呪文を覚えましょう。

3.は不適切。日本国内に住所を有しない非居住者であっても、日本国内において生じた所得については課税されます。

4.は不適切。所得税は、毎年1月1日から12月31日までの1年間に得た収入から必要経費・控除を差し引いた金額(所得)に課されます。

  • 所得税・贈与税の対象期間:1月1日~12月31日
    • 所得税の申告期間:翌2月16日~3月15日
    • 贈与税の申告期間:翌2月1日~3月15日

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