FP2級 学科試験 2020年9月 問9（過去問解説）

四択問題

奨学金および教育ローンに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。

1. 日本学生支援機構の給付型奨学金は、海外留学資金として利用することはできない。
2. 日本学生支援機構の貸与型奨学金は、所定の海外留学資金として利用する場合を除き、連帯保証人および保証人による人的保証と日本国際教育支援協会による機関保証の両方の保証が必要となる。
3. 日本学生支援機構の奨学金と日本政策金融公庫の教育一般貸付（国の教育ローン）は、重複して利用することができる。
4. 日本政策金融公庫の教育一般貸付（国の教育ローン）の融資限度額は、外国の教育施設に3か月以上在籍する資金として利用する場合は学生・生徒1人につき500万円である。

解答

3

解説

1.は不適切。日本学生支援機構の奨学金には、国内向けだけでなく海外留学のための奨学金（給付型・貸与型）もあります。

参考・海外留学のための奨学金の種類（日本学生支援機構）

2.は不適切。貸与型の場合は、連帯保証人と保証人を選任する「人的保証」と日本国際教育支援協会の「機関保証」のどちらかを自由に選択することができます。

参考・保証制度の選択（日本学生支援機構）

3.は適切。日本学生支援機構の「奨学金」と日本政策金融公庫の「教育一般貸付」は併用可能です。

参考・併用することはできますか。（日本政策金融公庫）

4.は不適切。自宅外通学・大学院・海外留学（修業年限3か月以上の外国教育施設に留学する場合）などの一定の要件に該当する場合、教育一般貸付の融資限度額は450万円です。

なお、一定の要件に該当しない場合、融資限度額は350万円です。

参考・融資限度額（日本政策金融公庫）

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