分野:タックス

四択問題

 一般的な損益計算書および貸借対照表に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 損益計算書において、経常利益の額は、営業利益の額に営業外収益・営業外費用の額を加算・減算した額である。
  2. 損益計算書において、営業利益の額は、売上総利益の額から販売費及び一般管理費の額を差し引いた額である。
  3. 貸借対照表において、純資産の部の合計額がマイナスになることはない。
  4. 貸借対照表において、資産の部の合計額と、負債の部および純資産の部の合計額は一致する。

解答

3

解説

 損益計算書は、一定期間(通常は1年)の経営成績を表すために作成される書類です。会社の通知表みたいなものです。

 一方、貸借対照表は、特定の時点(決算日)の財政状態を表すために作成される書類です。相続のときに作る財産目録のようなものです。

 1.と2.は適切。以下のような流れで当期純利益(または当期純損失)を計算します。

  • 売上高から売上原価を差し引いた残額が売上総利益です。
  • その売上総利益から販売費及び一般管理費を差し引いた残額が営業利益です。
  • その営業利益に営業外収益を足して、営業外費用を差し引いた残額が経常利益です。
  • その経常利益に特別利益を足して、特別損失を差し引いた残額が税引前当期純利益です。
  • その税引前当期純利益から法人税等を差し引いた残額が当期純利益です。

 3.は不適切。純資産の部は資本金・資本剰余金・利益剰余金などで構成されますが、利益剰余金のうちの繰越利益剰余金は赤字が続くとマイナスになることがあります。

 繰越利益剰余金のマイナス額がその他の純資産の部のプラスの合計額よりも大きくなると、純資産の部の合計額がマイナスになります。

  • 純資産の部(300+200-600=▲100
    • 資本金(300)
    • 資本剰余金(200)
    • 利益剰余金(100-700=▲600)
      • 利益準備金(100)
      • 繰越利益剰余金(▲700)

 4.は適切。貸借対照表は、左半分に記載する「資産の部」の合計額と、右半分に記載する「負債の部」と「純資産の部」の合計額が常に一致するように作られます。

貸借対照表
資産の部 負債の部
純資産の部
管理人

本問は簿記3級の知識があれば簡単に解答できますが、逆に、簿記の知識がないと手も足も出ない両極端な問題です。