2021年1月試験

FP2級 学科試験 2021年1月 問50(過去問解説)

四択問題

分野:不動産

不動産の有効活用の手法の一般的な特徴に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 定期借地権方式では、土地所有者は土地を一定期間貸し付けることにより地代収入を得ることができ、当該土地上に建設される建物の建設資金を負担する必要がない。
  2. 等価交換方式では、土地所有者は、建設資金を負担することなく、出資割合に応じて、建設された建物の一部を取得することができる。
  3. 建設協力金方式では、建設する建物を借り受ける予定のテナント等から、建設資金の全部または一部を借り受けてビルや店舗等を建設することとなる。
  4. 事業受託方式では、土地所有者が建設資金を負担することなく、土地有効活用の企画、建設会社の選定、土地上に建設した建物の管理・運営等をデベロッパーに任せることができる。



解答

4

解説

1.は適切。定期借地権方式による場合、借地期間中の当該土地上の建物の所有名義は借地権者になります。

2.は適切。等価交換方式の場合、土地の一部または全部を提供するだけで、建設資金を負担する必要はありません。

3.は適切。建設協力金方式による建物はテナントの仕様に合わせた構造となるため、用途の汎用性は低いものになります。

4.は不適切。事業受託方式は、土地有効活用の企画、建設会社の選定、土地上に建設した建物の管理・運営等をデベロッパーに任せることができますが、建設資金の調達や返済は土地所有者が行う方式です。

土地の有効活用の手法
土地の所有名義
(有効活用後)
建物の所有名義 事業推進主体 建設資金の
本人負担
事業受託方式 本人 本人 デベロッパー あり
建設協力金方式 本人 本人 本人 なし
等価交換方式 本人
デベロッパー
本人
デベロッパー
デベロッパー なし
定期借地権方式 本人 借地権者
(借地人)
デベロッパー なし

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