四択問題
分野:相続
贈与税の計算に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 子が同一年中に父と母のそれぞれから贈与を受けた場合、同年分の子の暦年課税に係る贈与税額の計算上、課税価格から控除する基礎控除額は最高110万円である。
- 暦年課税に係る贈与税額の計算上、適用される税率は、超過累進税率である。
- 贈与税の配偶者控除の適用を受ける場合、贈与税額の計算上、課税価格から配偶者控除額として最高2,500万円を控除することができる。
- 相続時精算課税制度に係る贈与税額の計算上、適用される税率は、一律20%である。
解答
3
解説
1.は適切。暦年課税における贈与税の基礎控除の最高限度額は年間110万円です。
贈与を受けた人数に比例して限度額が増えるわけではないため、父と母のそれぞれから贈与を受けた場合であっても基礎控除の最高限度額は年間110万円です。
2.は適切。暦年課税における贈与税額は、贈与税の課税価格から基礎控除額等を控除した残額に応じて、8段階の税率(10%~55%)を乗じて計算します。
3.は不適切。贈与税の配偶者控除の適用を受ける場合、贈与税額の計算上、課税価格から配偶者控除額として最高2,000万円を控除することができます。
なお、贈与税の配偶者控除(最高2,000万円)は基礎控除(110万円)と併用可能です。
参考・夫婦の間で居住用の不動産を贈与したときの配偶者控除(国税庁)
4.は適切。相続時精算課税制度を選択した場合、2,500万円までの贈与財産については非課税、2,500万円を超える分については20%の税率が一律で適用されます。
田口先生
本問は、2020年9月試験の第52問とほとんど同じ問題です!
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