四択問題
分野:相続
民法上の贈与に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 贈与契約は、当事者の一方がある財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる。
- 負担付贈与契約は、贈与者が、その負担の限度において、売買契約の売主と同様の担保責任を負う。
- 定期の給付を目的とする贈与契約は、贈与者または受贈者の死亡によって、その効力を失う。
- 贈与契約は、契約方法が書面か口頭かを問わず、いまだその履行が終わっていない場合であっても、各当事者がこれを解除することができない。
解答
4
解説
1.は適切。贈与が成立するためは「贈与する側が自己の財産を無償で与える意思を表示すること」「贈与される側がそれを受諾すること」の2つの要件を満たす必要があります。
2.は適切。負担付贈与(ex.家の残りのローンを払ってくれたら家をあげる)は受贈者に一定の義務を負わせる形になるため、贈与者がその負担の限度において売買契約の売主と同様の瑕疵担保責任を負います。
3.は適切。定期贈与は贈与者または受贈者の死亡によって失効します。
4.は不適切。贈与契約を口頭で締結した場合、いまだその履行が終わっていない場合は各当事者がこれを解除することができます。
なお、贈与契約を書面で締結した場合は原則として解除することができないため、解除するためには相手方の同意が必要になります。
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