四択問題
分野:リスク
生命保険料控除に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、各選択肢において、ほかに必要とされる要件等はすべて満たしているものとする。
- 養老保険の月払保険料について、保険料の支払いがなかったため、自動振替貸付により保険料の払込みに充当された金額は、生命保険料控除の対象となる。
- 終身保険の月払保険料のうち、2022年1月に払い込まれた2021年12月分の保険料は、2021年分の生命保険料控除の対象となる。
- 2021年4月に加入した特定(三大)疾病保障定期保険の保険料は、介護医療保険料控除の対象となる。
- 2021年4月に加入した一時払定額個人年金保険の保険料は、個人年金保険料控除の対象となる。
解答
1
解説
1.は適切。所定の保険料を支払わずに払込猶予期間を経過してしまった場合、保険契約は失効します。
ただ、いきなり失効にしてしまうのは酷だということで、解約返戻金の範囲内で未払い分に相当する額を自動的に立て替えてくれる「自動振替貸付」という制度があります。
保険料の未払いにより自動振替貸付となった場合、形式的には保険会社からお金を借りて保険料を払い込んだ形になるので、生命保険料控除の対象になります。
2.は不適切。2021年分の生命保険料控除の対象になるのは、2021年中に支払った保険料です。
よって、2022年1月に払い込まれた2021年12月分の保険料は、2021年分ではなく2022年分の生命保険料控除の対象になります。
3.は不適切。に死亡保障と介護・医療保障を兼ねた組込型保険については、特定の要件を満たしたものにかぎり介護医療保険料控除の対象になります。
特定(三大)疾病保障定期保険はいずれの要件も満たさないため、「介護医療保険料控除」ではなく「一般の生命保険料控除」の対象になります。
4.は不適切。個人年金保険料控除の対象となる個人年金保険は、「保険料払込期間が10年以上あること」「年金受取人が契約者または配偶者であること」などの条件をすべて満たし、かつ、個人年金保険料税制適格特約が付加された契約に限定されます。
一時払定額個人年金保険契約の保険料は、「保険料払込期間が10年以上あること」という条件を満たさないので、「個人年金保険料控除」の対象にはならず「一般の生命保険料控除」の対象になります。
田口先生
「一時払い個人年金保険」と「変額個人年金保険」は、個人年金保険料控除の対象にはならない!と押さえておきましょう。
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