2022年5月試験

FP2級 学科試験 2022年5月 問19(過去問解説)

四択問題

分野:リスク

医療保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

  1. 医療保険では、人間ドック等の治療を目的としない入院をし、異常が発見されなかった場合、入院給付金を受け取ることができない。
  2. 更新型の医療保険では、保険期間中に入院給付金を受け取った場合、保険期間満了時に契約を更新することができない。
  3. 引受基準緩和型の医療保険と引受基準緩和型ではない一般の医療保険を比較した場合、他の契約条件が同一であれば、保険料は引受基準緩和型の医療保険の方が高くなる。
  4. 先進医療特約で先進医療給付金の支払対象とされている先進医療は、療養を受けた日時点において厚生労働大臣によって定められたものである。



解答

2

解説

1.は適切。入院給付金は、病気やケガの治療のために入院した場合に支払われます。人間ドックや健康診断などの治療を直接の目的としていない入院は給付の対象外になります。

なお、人間ドックで異常が見つかり、医師の指示で精密検査のために入院する場合は、治療を目的とした入院になるため、所定の入院給付金が支払われます。あわせて押さえておきましょう。

2.は不適切。更新型の医療保険は、保険期間中に入院給付金を受け取ったかどうか、また、健康状態の良し悪しに関係なく(契約者からの申し出がない限り)契約は自動的に更新されます。

なお、更新後の保険料は更新時の年齢によって決まるため、通常は更新前の保険料よりも高くなります。

3.は適切。引受基準緩和型の医療保険は、引受基準緩和型ではない一般の医療保険に入れない方向けの保険です。

引受基準緩和型の医療保険の加入者は、引受基準緩和型ではない一般の医療保険の加入者と比べると医療費がたくさんかかる可能性が高いため、月々の保険料は割高になります。

4.は適切。先進医療特約の対象となる先進医療は、先進医療を受けた時(=給付時)に厚生労働大臣が承認しているものです。

よって、保険契約時に承認されていなかった先進医療でも、先進医療を受ける時までに承認されていれば先進医療特約の対象になります。

逆に、保険契約時に承認されていた先進医療でも、先進医療を受ける時に指定から外れていた場合は先進医療特約の対象になりません。

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