2022年5月試験

FP2級 学科試験 2022年5月 問22(過去問解説)

四択問題

分野:金融

銀行等の金融機関で取り扱う預金商品の一般的な商品性等に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、本問においては、「民間公益活動を促進するための休眠預金等に係る資金の活用に関する法律」を休眠預金等活用法という。

  1. 決済用預金は、「無利息」「要求払い」「決済サービスを提供できること」という3つの条件を満たした預金であり、法人も個人も預け入れることができる。
  2. オプション取引などのデリバティブを組み込んだ仕組預金には、金融機関の判断によって満期日が繰り上がる商品がある。
  3. 自動積立定期預金は、各指定日に普通預金口座からの口座振替等により、指定金額を預入することができる定期預金である。
  4. 2009年1月1日以降、取引がないまま7年が経過した普通預金は、休眠預金等活用法に基づく「休眠預金等」に該当する。



解答

4

解説

1.は適切。「当座預金」や「利息のつかない普通預金」が決済用預金に該当します。法人でも個人でも利用できます。なお、決済用預金はその全額が預金保険制度の保護の対象になります。

2.は適切。仕組預金は、通常の定期預金よりも利率が高い代わりに、原則として中途解約できず、預入期間を自由に指定することもできないハイリスク・ハイリターンの預金です。

仕組預金の一種である「満期日繰上特約付定期預金」は、(預金者の意思に関係なく)金融機関の判断によって満期日が繰り上がる可能性があります。

3.は適切。預金者が指定した日に、指定した金額が定期預金として自動的に積み立てられる商品です。

4.は不適切。2009年1月1日以降、取引がないまま10年が経過した普通預金は、休眠預金等活用法に基づく「休眠預金等」に該当します。

休眠預金はその後、預金保険機構に移管され、民間公益活動のために活用されますが、休眠預金になった後でも預金を引き出すことは可能です。

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