四択問題
分野:金融
効率的市場仮説に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。
- 効率的市場仮説では、投資家にとって最適なポートフォリオは、無リスク資産と市場ポートフォリオによって構成されるとする。
- 効率的市場仮説では、無リスク資産と市場ポートフォリオの組入比率は、投資家のリスク許容度の大きさに応じて調整すべきとされている。
- 効率的市場仮説では、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されていると仮定する。
- 効率的市場仮説では、市場が効率的であれば、現在利用可能な情報を利用して、将来の価格変動を予測することができるとされている。
解答
4
解説
1.は適切。元本が保証された安全資産を無リスク資産、すべてのリスク証券を各銘柄の時価総額の構成比率にあわせて購入してできたポートフォリオを市場ポートフォリオといいます。
2.は適切。リスク許容度の大きい投資家は市場ポートフォリオの組入比率が相対的に高くなり、リスク許容度の小さい投資家は市場ポートフォリオの組入比率が相対的に低くなります。
3.は適切。効率的市場仮説の定義です。
4.は不適切。市場が効率的であれば、すべての利用可能な情報が完全に市場価格に反映されているため、市場価格は不規則に変動します(ランダムウォーク)。
そのため、現在利用可能な情報を利用することにより、将来の価格変動を予測することはできないとされています。
田口先生
FP2級の対策としては「効率的市場仮説=全ての情報が市場価格に反映されている→将来の価格変動を予測できない」と軽く押さえておけばOKです。
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