四択問題
分野:タックス
所得税の基本的な仕組みに関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。
- 所得税の納税義務者は、日本国籍を有する個人および国内に本社・本店を有する法人のみである。
- 所得税は、納税者に住所地のほか、居所や事業所がある場合には、税務署長に届出書を提出することなく、その居所や事業所の所在地を納税地とすることができる。
- 各種所得の金額の計算上、収入金額には、原則として、その年において収入すべき金額である未収の収入も計上しなければならない。
- 所得税は、納税者が申告をした後に、税務署長が所得や納付すべき税額を決定する賦課課税方式を採用している。
解答
3
解説
1.は不適切。日本国籍を有していなくても、税法上の居住者(非永住者を除く)に該当すれば、すべての所得に対して所得税が課されます。
2.は不適切。所得税は、納税者に住所地のほか、居所や事業所がある場合には、税務署長に「所得税・消費税の納税地の変更に関する届出書」を提出すれば、その居所や事業所の所在地を納税地とすることができます。
参考・所得税・消費税の納税地の変更に関する届出手続(国税庁)
3.は適切。例えば、2020年12月に仕事をして2021年1月に報酬を受け取る場合、その報酬は2020年分の「未収の収入」に該当するため、2020年分の収入金額に含めます。
4.は不適切。税金の納付方法は「申告納税方式(納税者が税額を計算する方式)」と「賦課課税方式(国などが税額を計算し、納税者に通知する方式)」の2つがありますが、所得税は申告納税方式です。
- 申告納税方式:所得税、法人税、相続税など
- 賦課課税方式:住民税、固定資産税など
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