四択問題
分野:相続
相続対策における生命保険の活用に関する次の記述の空欄(ア)、(イ)にあてはまる語句の組み合わせとして、最も適切なものはどれか。
- 非上場会社のオーナー社長であるAさんの推定相続人は、妻Bさん、子Cさんおよび子Dさんの3人であり、Aさんの自社株以外の主な財産は、現預金だけである。
- 将来、自己に相続が開始したときにおいて、自己の保有するすべての自社株を後継者である子Cさんに相続させるとともに、子Cさんは、他の相続人に対して代償財産を交付するという代償分割を実施することを検討している。
- この場合、交付する代償財産の財源として、契約者(=保険料負担者)および被保険者を( ア )、死亡保険金受取人を( イ )とする終身保険に加入することは効果的である。
- (ア)子Cさん ・ (イ)妻Bさんと子Dさん
- (ア)Aさん ・ (イ)子Cさん
- (ア)子Cさん ・ (イ)子Cさん
- (ア)Aさん ・ (イ)妻Bさんと子Dさん
解答
2
解説
Aさんが想定している形が実現した場合、子Cさんが他の相続人(妻Bさん・子Dさん)に対して代償金を支払う(=自社株をすべてもらう代わりにお金を支払う)ことになります。
代償金を支払うためには相応の現金が必要になるため、契約者(=保険料負担者)および被保険者をAさん、死亡保険金受取人を子Cさんとする終身保険に加入しておけば、子Cさんは死亡保険金を代償金の支払いに充てることができます。
自社株の評価額が9,000万円だった場合
- Aさんが、契約者(=保険料負担者)および被保険者をAさん、死亡保険金受取人を子Cさん、死亡保険金6,000万円の終身保険に加入する
- Aさんが亡くなる
- 子Cさんに死亡保険金6,000万円が支払われる
- 子Cさんは妻Bさん・子Dさんに3,000万円ずつの代償金を支払う
- 子Cさんは評価額9,000万円の自社株を相続する
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