四択問題
分野:リスク
任意加入の自動車保険の一般的な商品性に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。なお、特約は考慮しないものとする。
- ノンフリート等級別料率制度は、契約者の前契約の有無や事故歴に応じて1等級から20等級に区分し、等級ごとに保険料の割増・割引を行う制度である。
- 対物賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により他の自動車に損害を与えた場合、損害賠償として支払われる保険金の額は、被害者の過失割合に応じて減額される。
- 人身傷害保険では、被保険者が被保険自動車の運転中に単独事故を起こして後遺障害を負った場合は、補償の対象とならない。
- 対人賠償保険では、被保険者が被保険自動車の運転中の事故により同居している自分の子にケガをさせた場合は、補償の対象とならない。
解答
3
解説
1.は適切。なお、初めて自動車保険をご契約する場合は、原則として6等級からスタートします。1年間無事故の場合、前契約よりも1等級上がり、保険料の割引率がアップします(=保険料が安くなる)。
2.は適切。例えば、被害者の過失割合が30%の場合は「被害者の損害額×30%」が減額され、損害賠償として被害者に支払われる保険金の額は「被害者の損害額×70%」になります。
3.は不適切。人身傷害保険は自損事故もカバーするため、被保険者が被保険自動車の運転中に単独事故を起こして後遺障害を負った場合でも、補償の対象になります。
参考・人身傷害保険はどのような保険ですか。(日本損害保険協会)
4.は適切。対人賠償保険は、自動車事故で他人を死傷させたことにより、法律上の損害賠償責任を負う場合に備えて加入する保険です。万が一のさいに、自賠責保険でカバーできない超過分が保険会社から支払われます。
なお、上記の「他人」には配偶者や子などの家族は含まれません。社会通念上、家族間で損害賠償を求めることはないと考えられるからです。
参考・対人賠償保険はどのような保険ですか。(日本損害保険協会)
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