FP2級 学科試験 2018年5月 問49（過去問解説）

四択問題

土地の有効活用の手法の一般的な特徴についてまとめた下表の空欄（ア）～（エ）にあてはまる語句に関する次の記述のうち、最も適切なものはどれか。なお、本人とは有効活用する土地の所有者のことである。

1. （ア）の空欄には「デベロッパー」があてはまる。
2. （イ）の空欄には「テナント」があてはまる。
3. （ウ）の空欄には「借地人」があてはまる。
4. （エ）の空欄には「なし」があてはまる。

解答

4

解説

1.は不適切。事業受託方式は、土地有効活用の企画、建設会社の選定、当該土地上に建設された建物の管理・運営のすべてをデベロッパーに任せる方式です。

この方式は、管理・運営にかかる報酬をデベロッパーに支払う必要がありますが、有効活用後の建物・土地の所有名義は本人になります。

2.は不適切。建設協力金方式は、入居予定のテナントに建設資金を出してもらう方式です。有効活用後の建物・土地の所有名義は本人になります。

3.は不適切。定期借地権方式は、土地を一定期間貸し付けることにより地代収入を得る方式です。借地期間中の土地の所有名義は本人、建物の所有名義は借地人になります。

4.は適切。定期借地権方式の場合、デベロッパーが事業推進主体となるので、本人（土地の所有者）は手間がかからず建設資金を負担する必要もありません。

土地の有効活用の手法

	土地の所有名義 （有効活用後）	建物の所有名義	事業推進主体	建設資金の 本人負担
事業受託方式	本人	本人	デベロッパー	あり
建設協力金方式	本人	本人	本人	なし
等価交換方式	本人 デベロッパー	本人 デベロッパー	デベロッパー	なし
定期借地権方式	本人	借地権者 （借地人）	デベロッパー	なし

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