FP2級 学科試験 2018年5月 問53（過去問解説）

四択問題

贈与税の申告と納付に関する次の記述のうち、最も不適切なものはどれか。

1. 贈与税の申告書の提出期間は、原則として、贈与を受けた年の翌年2月1日から3月15日までである。
2. 贈与税の申告書の提出先は、原則として、受贈者の住所地の所轄税務署長である。
3. 贈与税の納付について認められる延納期間は、最長で10年間である。
4. 贈与税を延納するためには、納付すべき贈与税額が10万円を超えていなければならない。

解答

3

解説

1.は適切。なお、所得税の申告書の提出期間は、原則として2月16日から3月15日までです。両者を混同しないように気をつけましょう。

2.は適切。贈与税の申告書の提出先は、受贈者（＝受け取ったほう）の住所地の所轄税務署長です。

参考・贈与税の申告と納税（国税庁）

3.は不適切。贈与税については、納付税額が10万円を超えていること、納期限までに金銭で納付することを困難とする事由があるなど、一定の要件を満たせば5年以内の延納が認められます。ただし、物納は認められていません。

なお、相続税については、延納だけでなく、納期限を延長しても金銭で納付することを困難とする事由がある場合には、申告期限までに物納申告書を提出することにより物納が認められます。

参考・延納・物納申請等（国税庁）

4.は適切。納付すべき贈与税額が10万円以内の場合は、延納を申請することができません（※一括納付のみ）。

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